一番手がかからないペットとは?忙しい人でも飼いやすく匂いの少ないペットを紹介

一番手がかからないペットとは?忙しい人でも飼いやすく匂いの少ないペットを紹介

ソファの上のトイプードル

「忙しくて世話の時間が十分に取れない」「できるだけ負担の少ないペットを迎えたい」——そんな方に注目されているのが“手がかからないペット”。

ただし、動物福祉の観点では、世話が不要な生き物は存在しません。だからこそ、飼い主の負担が少ないうえで、動物にストレスがかかりにくい種類を選ぶことが大切です。

本記事では、忙しい人でも無理なく暮らしに取り入れられる、においの少ない・静か・世話が比較的簡単といった特徴を持つペットを厳選して紹介します。
哺乳類から鳥類、爬虫類、そしてワンちゃんまで、生活スタイルに寄り添うペット選びの参考になる内容です。

 

一番手がかからないペットとは

金魚鉢の中の金魚

“手がかからない”とは単にお世話が少ないという意味ではなく、飼い主の生活リズムを大きく乱さず、動物自身にも無理がないことを指します。

その判断基準を整理していきます。

日常的な世話が少なく簡単

食事・水替え・排泄物の処理など、日常ケアが短時間で完結することが重要です。
散歩を必要としない、運動量が少ない種類は、忙しい人にとって特に負担が少なくなります。

飼育環境を整えやすく維持しやすい

大規模なスペースや複雑な設備が必要なペットは、維持管理だけで負担が増えます。
その点、小型ケージや水槽で完結する種類は、準備も維持もシンプルで生活に取り入れやすいのが特徴です。

病気にかかりにくく適度な寿命である

健康管理が比較的容易な種類は、病院通いの頻度も抑えられます。
また寿命が長すぎるペットは、今後の環境変化やライフステージとのズレが生じやすいため、「適度な寿命」も負担を軽減するポイントです。

鳴き声がなく臭いも少ない

集合住宅や近隣との関係を気にする人にとっては、騒音や臭いの少なさが大きな安心材料です。
鳴き声が控えめ、体臭がほぼないペットは、生活空間に自然に馴染みやすいでしょう。

初期費用・ランニングコストが少ない

必要な道具がシンプルで、餌代・医療費などの維持費が抑えられるペットは長期的にも安心。
経済的負担が少ないことは、持続可能な飼育につながります。

 

ズボラでも飼いやすいペット

ハムスター

哺乳類の中でも、においや鳴き声が控えめで、スペースや費用の負担が少ない種類をピックアップ。忙しい人や初心者でも暮らしに取り入れやすいペットが中心です。

ハムスター

必要なスペースが小さく、飼育の基本もシンプル。鳴き声もほぼなく、費用負担も軽いのが魅力です。
ただし夜行性なので、生活リズムの違いには配慮が必要です。

うさぎ

静かで体臭が少なく、室内飼いしやすい動物です。ワンちゃんより世話の頻度は少ないものの、適度な運動時間は必須。
ストレスを溜めないため、毎日少しの遊び時間を確保しましょう。

ハリネズミ

夜行性で昼間に手がかからず、臭いもかなり控えめです。
その一方で 温度管理がとても重要 なため、環境が安定していれば飼育しやすい種類です。

モルモット

人懐っこく、コミュニケーションが楽しめる優しい性格が魅力。
ただし毎日の牧草補給と定期的な爪切りが必要で、「ほどよい世話」が向いています。

チンチラ

鳴き声が非常に小さく、臭いも少ない理想的な静かなペットです。
ただし暑さに極端に弱いため、温度と湿度の管理が飼育の最重要ポイントになります。

 

手がかからないペット(鳥類・爬虫類)

セキセイインコ

鳥類や爬虫類には、哺乳類より世話の頻度が少なく、においもほとんどしない種類が多く存在します。環境次第でとても飼いやすいカテゴリーです。

セキセイインコ

基本の世話はシンプルで、掃除や給餌も短時間で済みます。
ただし、賢く感情豊かでコミュニケーションや放鳥時間を好むため、ふれあいも必要です。

文鳥

小柄で生活リズムが安定しており、手乗りになりやすい種類。お世話の時間配分がしやすい点が大きな魅力です。

熱帯魚

水槽内で生活が完結し、散歩も不要。餌やりや水替えの頻度が比較的少ないため、多忙な人にも向いています。
ただし水質・温度管理は基本なので、最初に環境を整えることが大切です。

ミドリガメ

丈夫で餌の手間も少なく、整った水槽があれば飼育可能です。
ただし 寿命が非常に長い種類なので、長期的な計画を立てた上で迎えましょう。

 

手間がかからない犬はいる?

ワンちゃんという動物の特性上、「全く手がかからない犬種」は存在しません。
ただし、抜け毛の少なさ・においの弱さ・運動量の控えめさといった点から、忙しい人でも比較的負担が少ないタイプの犬種はいます。ここでは、手間を抑えやすいとされる代表的な犬種を紹介しつつ、どんな点に気をつければ無理なく飼えるのかを簡潔に解説します。

トイプードル

芝生の上のトイプードル

抜け毛が非常に少なく、部屋に毛が散らかりにくいため掃除の手間が大幅に軽減されます。体臭も弱く、室内環境を清潔に保ちやすい点が忙しい人には大きなメリット。
さらに、トイプードルは知能が高く、しつけが入りやすいことでも有名です。

無駄吠えを覚えにくく、基本的なトレーニングも短時間で習得しやすいので、犬との生活に慣れていない人でも比較的安心して迎えられます。

一方で、カールした被毛は絡まりやすく、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。また、適度な運動を好むため、短時間の散歩や室内遊びはしっかり取り入れてあげましょう。

シーズー

ソファにいるシーズー

シーズーは穏やかでマイペースな性格の子が多く、激しい運動を求めないため、散歩時間を短く設定しやすいのが特徴です。抜け毛が舞いにくい構造の被毛のため、掃除の頻度も比較的少なくて済みます。

また、温厚で人懐っこい子が多く、初めてワンちゃんを迎える家庭でも馴染みやすい傾向があります。

ただし、美しい長毛を維持するには日々のブラッシングが必要で、目元のケアも欠かせません。シーズーは目が大きいぶんトラブルが起きやすいため、習慣としてお手入れを続けられるかを事前に考えておくと、より快適な共生につながります。

ヨークシャーテリア

ヨークシャーテリア

ヨークシャーテリアは非常に小型で、室内でも十分運動できるため、忙しい人でも生活に取り入れやすい犬種です。抜け毛や体臭がほとんどなく、清潔さを保ちやすい点は特に魅力的。お部屋に毛が落ちづらいので、掃除の負担も最小限で済みます。

性格は明るく好奇心旺盛で、短時間の遊びでも満足してくれることが多いため、コミュニケーションの時間も柔軟に取りやすいでしょう。

ただし、細くデリケートな被毛は絡まりやすく、こまめなブラッシングが必要です。また、皮膚が敏感な個体も多いため、季節ごとのケアやシャンプーの選び方にも気を配ると、健康的に過ごしやすくなります。

 
ペットを飼う上で気をつけること

撫でられる犬

「手がかからない」イメージだけで迎えると、動物にも飼い主にも負担を生じます。迎える前に必ず知っておきたいポイントをまとめました。

お世話を全く必要としないペットはいない

どんな動物も、命を預かる以上、最低限のケア・観察・愛情は欠かせません。
ズボラを理由に世話を後回しにすることは、動物福祉上も大きな問題です。

長期旅行や長時間の留守番

たとえ手がかからない種類であっても、長時間の放置は厳禁。
旅行時はペットシッターや預け先を事前に確保し、安心して過ごせる環境を整える必要があります。

病気のサインを見落とさない

世話が簡単なほど、変化に気づくチャンスが減ることもあります。
食欲・排泄・動きなど、日々の小さな変化を見逃さず、異変があれば早めに獣医師に相談しましょう。

 

まとめ

“手がかからないペット”とは、世話を放棄してよいという意味ではなく、生活に無理のない範囲でお世話を続けられるペットのこと。
におい・鳴き声・飼育スペース・費用・寿命など、さまざまな要素を総合して、自分の暮らしに合った動物を選ぶことが大切です。

ハムスターやチンチラ、熱帯魚などは比較的負担が少なく、忙しい人にも向いています。

一方で、ワンちゃんの場合はどの犬種であっても一定のお世話が必要で、短い時間でも向き合う気持ちが欠かせません。

どんな動物であっても、命に向き合う覚悟と日々の小さな積み重ねが、健やかで幸せな共生につながります。
あなたの生活リズムに合い、長く寄り添えるパートナーをぜひ見つけてください。

Breeder Familiesについて

BreederFamiliesのブリーダーを通じて ワンちゃんをお迎えすることが、 ペットをとりまく社会課題の解決に繋がります。

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