病気になりにくい犬種は?丈夫で飼いやすい小型犬や長生きしやすい飼育法を解説

ワンちゃんを家族として迎えるなら、健康で長生きできる犬種を選びたいと考える方も多いでしょう。しかし、犬種によって病気になりにくい傾向があるものもいれば、特定の疾患にかかりやすいものもいます。

本記事では、病気になりにくく長寿な犬種の特徴を詳しく解説し、特に丈夫で健康的な小型犬・中型犬・大型犬を紹介します。

また、ワンちゃんが病気に負けない丈夫な体を作るための食事管理や運動、健康診断の重要性についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

病気になりにくく長生きする犬種の特徴

ワンちゃんの健康と寿命は、遺伝や体の構造、ストレスの受けやすさなど、さまざまな要因によって決まります。以下のような特徴を持つ犬種は、一般的に病気に強く長生きしやすいといわれています。

1.小型犬は平均寿命が長い

一般的に、小型犬は大型犬よりも平均寿命が長いとされています。その理由として、小型犬は成長スピードが緩やかで、体への負担が少ないことが挙げられます。大型犬は成長が早く、その分関節や心臓にかかる負担が大きくなるため、寿命が短くなる傾向があります。また、体が大きいと心臓が全身に血液を送る負担も増え、循環器系の病気のリスクが高まると考えられています。小型犬は加齢による変化も比較的ゆるやかで、シニア期を長く過ごせるため、長生きしやすいのです。

2.遺伝性疾患が少ない

ワンちゃんの健康に大きく影響するのが遺伝性疾患です。遺伝性疾患とは、親から子へ受け継がれる病気のことで、特定の犬種に多く見られることがあります。たとえば、ゴールデン・レトリバーでは股関節形成不全、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルでは心疾患がよく見られます。このような遺伝的な病気が少ない犬種を選ぶことで、健康に過ごせる可能性が高まります。また、信頼できるブリーダーから迎えることで、健康な血統のワンちゃんを選びやすくなるため、遺伝疾患のリスクを抑えることができます。

3.しつけがしやすい

ワンちゃんの健康には、ストレス管理も重要な要素です。しつけがしやすく、飼い主とのコミュニケーションがスムーズに取れる犬種は、ストレスを抱えにくく、健康を維持しやすいといわれています。ストレスは免疫力の低下を引き起こし、さまざまな病気の原因となることがあります。特に、しつけが難しい犬種では、問題行動を起こしやすく、それがストレスの要因となることも少なくありません。その点、飼い主と良好な関係を築きやすい犬種は、精神的にも安定しやすく、結果として健康を維持しやすいと考えられます。

 

病気に強く長生きする小型犬

病気に強く、長寿の傾向がある小型犬種を紹介します。

トイプードル

  • 平均寿命:12~15年
  • 特徴:非常に賢く、しつけがしやすい
  • 病気への耐性:遺伝性疾患が比較的少なく、健康な犬種
  • 注意点:膝蓋骨脱臼や歯周病のリスクがあるため、適切なケアが必要

チワワ

  • 平均寿命:14~17年
  • 特徴:小柄ながらも丈夫で活発、室内飼いに適している
  • 病気への耐性:体は小さいが比較的丈夫
  • 注意点:心臓疾患や低血糖症になりやすいため、食事管理が重要

カニンヘンダックスフンド

  • 平均寿命:12~16年
  • 特徴:明るく社交的で、飼い主に忠実
  • 病気への耐性:比較的丈夫な体質
  • 注意点:胴長短足のため椎間板ヘルニアのリスクがあり、体重管理が重要

パピヨン

  • 平均寿命:13~16年
  • 特徴:知能が高く、活発で社交的
  • 病気への耐性:比較的健康的な犬種
  • 注意点:膝蓋骨脱臼に注意

柴犬

  • 平均寿命:12~15年
  • 特徴:独立心が強く、自立した性格
  • 病気への耐性:日本原産で日本の気候に適応しやすい
  • 注意点:皮膚疾患になりやすい

ミニチュアシュナウザー

  • 平均寿命:12~15年
  • 特徴:テリア気質があり、活発で警戒心が強い
  • 病気への耐性:体が丈夫で、比較的健康的な犬種
  • 注意点:尿路結石や糖尿病になりやすい

シーズー

  • 平均寿命:10~16年
  • 特徴:おっとりした性格で、人懐っこい
  • 病気への耐性:比較的丈夫な犬種
  • 注意点:眼の病気や呼吸器系のトラブルに注意

 

病気になりにくい中型犬や大型犬はいる?

大型犬は一般的に寿命が短いといわれますが、病気に強く、比較的長寿な犬種も存在します。

大型犬は体が大きい分、心臓や関節に負担がかかりやすく、加齢による影響を受けやすい傾向があります。しかし、遺伝疾患が少なく、適度な運動量があり、健康的な体を維持しやすい犬種であれば、比較的長生きできる可能性があります。

以下に、病気になりにくい中型犬・大型犬の代表的な犬種を紹介します。

ボーダーコリー

  • 平均寿命:12~15年
  • 特徴:非常に賢く、学習能力が高い。運動量が多いため、健康管理がしやすい。
  • 病気への耐性:丈夫な体質を持ち、遺伝性疾患の発症リスクが比較的低い。
  • 注意点:活発な性格のため、運動不足によるストレスが溜まりやすい。毎日の運動が不可欠。

ラブラドール・レトリバー

  • 平均寿命:10~14年
  • 特徴:穏やかで人懐っこく、初心者にも飼いやすい大型犬。
  • 病気への耐性:大型犬の中では比較的丈夫で、健康的に長生きしやすい。
  • 注意点:食欲旺盛で肥満になりやすいため、適切な食事管理と運動が必要。関節の病気(股関節形成不全)に注意。

スタンダードプードル

  • 平均寿命:12~15年
  • 特徴:知能が高く、しつけがしやすい。毛が抜けにくいためアレルギーを持つ人にも向いている。
  • 病気への耐性:遺伝性疾患が少なく、健康で長寿の傾向がある。
  • 注意点:被毛のケアが必要で、定期的なグルーミングが欠かせない。

シベリアンハスキー

  • 平均寿命:12~14年
  • 特徴:寒冷地出身で寒さに強く、エネルギッシュな性格。
  • 病気への耐性:体が丈夫で、遺伝性疾患が少ない。
  • 注意点:暑さに弱いため、夏場の熱中症対策が重要。

ジャーマンシェパード

  • 平均寿命:9~13年
  • 特徴:警戒心が強く、忠誠心の高い犬種。
  • 病気への耐性:訓練しやすく、体力があるため比較的健康な犬種。
  • 注意点:股関節形成不全などの関節疾患に注意が必要。適度な運動が不可欠。

 

犬がかかりやすい病気とその対策

ワンちゃんは犬種によって特定の病気にかかりやすい傾向がありますが、適切なケアを行うことでリスクを減らすことができます。
ここでは、特に多くの犬がかかりやすい病気とその対策を解説します。

1.消化器疾患

症状:下痢、嘔吐、食欲不振、体重減少

原因:食事の変化、誤飲、食物アレルギー、細菌やウイルス感染

対策:

  • 質の良いフードを選び、急な食事の変更を避ける。
  • 誤飲防止のため、危険なものをワンちゃんの手の届かない場所に置く。
  • 異常が続く場合は早めに動物病院を受診する。

2.皮膚疾患

症状:かゆみ、脱毛、皮膚の赤み、フケ

原因:アレルギー、寄生虫(ノミ・ダニ)、細菌や真菌感染

対策:

  • 定期的にシャンプーを行い、清潔な皮膚環境を保つ。
  • ノミ・ダニ予防の薬を定期的に投与する。
  • アレルギー体質のワンちゃんには、低アレルギーのフードを選ぶ。

3.耳の疾患(外耳炎)

症状:耳をかゆがる、頭を振る、耳の臭いが強い、耳垢が増える

原因:細菌感染、カビ(真菌)感染、アレルギー、耳の構造(特に垂れ耳の犬種に多い)

対策:

  • 定期的に耳の掃除を行い、通気を良くする。
  • 特に垂れ耳の犬種(コッカースパニエル、ゴールデンレトリバーなど)は、蒸れやすいため注意する。
  • 異常を感じたらすぐに動物病院で診てもらう。

4.関節疾患(股関節形成不全・膝蓋骨脱臼)

症状:歩き方がぎこちない、足を引きずる、動きたがらない

原因:遺伝的要因、肥満、運動不足、老化

対策:

  • 適度な運動を取り入れ、関節を強化する。
  • 肥満予防のため、適切な食事管理を行う。
  • 関節に負担をかけないために、滑りにくい床材を使用する。

 

病気に負けない丈夫な犬に育てる方法

ワンちゃんの健康と長寿を守るためには、犬種選びだけでなく、日々の飼育管理がとても重要です。どんなに病気に強い犬種でも、適切なケアがなければ体調を崩しやすくなります。
ここでは、丈夫で健康なワンちゃんに育てるための基本的な方法を詳しく解説します。

1. 食事管理|健康を支えるバランスの取れた食事を与える

ワンちゃんの健康維持において、食事は最も重要な要素の一つです。栄養バランスの取れた食事を与えることで、免疫力を高め、病気の予防につながります。

1-1. 高品質なドッグフードを選ぶ

ワンちゃんには、総合栄養食の基準を満たしたドッグフードを与えましょう。特に以下の点に注意して選ぶことが大切です。

  • 動物性タンパク質が豊富:筋肉の維持に役立ち、健康な体を作る
  • 不要な添加物が少ない:合成着色料や保存料が少ないフードを選ぶ
  • 年齢や活動量に合ったものを選ぶ:成長期、成犬、シニア犬、それぞれに適した栄養が異なる

1-2. 適切な量と食事回数を守る

  • 肥満は病気の原因になるため、体重管理を意識して適量を守る
  • 子犬やシニア犬は消化能力が異なるため、それぞれに適した食事回数を設定する(子犬は1日3~4回、成犬は1日2回、シニア犬は消化しやすいように回数を増やすのも◎)

1-3. 手作り食やおやつの与え方に注意

手作り食やおやつを与える場合は、栄養バランスが崩れないようにすることが大切です。

また、人間の食べ物の中には犬が食べると危険なもの(玉ねぎ、チョコレート、ぶどうなど)があるため、注意しましょう。

2. 適度な運動|肥満予防とストレス発散のために

運動は、ワンちゃんの健康維持に欠かせません。適切な運動を取り入れることで、肥満を防ぎ、ストレスを軽減し、関節や心臓の健康を保つことができます。

2-1. 犬種や年齢に合わせた運動量を確保

  • 小型犬:室内でのおもちゃ遊び+1日30分~1時間の散歩が理想
  • 中型犬・大型犬:1日1時間以上の散歩や運動を確保する(ボール遊びやドッグランの活用も◎)
  • シニア犬:関節に負担をかけないよう、ゆったりとした散歩を取り入れる

2-2. 運動不足が引き起こす健康リスク

運動不足になると、肥満やストレスによる問題行動、関節の衰えなどが起こることがあります。
また、ストレスが溜まることで免疫力が低下し、病気のリスクが高まるため、運動習慣をしっかり作りましょう。

2-3. 楽しく運動する工夫

  • 散歩コースを変えて新鮮な刺激を与える
  • ノーズワーク(嗅覚を使う遊び)を取り入れて脳を刺激する
  • 一緒に遊ぶ時間を増やし、愛犬との絆を深める
     

3. 定期的な健康診断|病気の早期発見と予防

健康診断を定期的に受けることで、病気の早期発見や予防が可能になります。

3-1. 健康診断の頻度

  • 成犬は年に1回
  • シニア犬(7歳以上)は年に2回

3-2. 健康診断でチェックするポイント

  • 血液検査(内臓の異常や炎症の有無を確認)
  • 尿・便検査(腎臓・肝臓の健康状態や寄生虫の有無をチェック)
  • レントゲン検査(関節や内臓の異常を確認)
  • 歯科検診(歯周病の有無をチェック)

3-3. 予防医療の重要性

  • ワクチン接種(感染症予防のために定期的に接種)
  • フィラリア予防(蚊を媒介とする寄生虫感染を防ぐため、春~秋にかけて予防薬を投与)
  • ノミ・ダニ対策(定期的な駆除薬の使用で寄生虫を防ぐ)

4. メンタルケア|ストレスのない環境を作る

ワンちゃんの健康を守るためには、ストレスのない生活環境を整えることも重要です。

4-1. 飼い主との信頼関係を築く

ワンちゃんは、飼い主とのコミュニケーションを通じて安心感を得ます。毎日声をかけたり、スキンシップを取ることで、精神的な安定につながります。

4-2. 環境を快適に整える

  • 騒音が少なく、落ち着いた場所に寝床を作る
  • 寒暖差の少ない室温管理をする(特に夏の熱中症対策・冬の防寒対策が重要)
  • 社会化を促し、他の犬や人と適度に触れ合う機会を作る

4-3. しつけを通じてストレスを軽減

しつけをしっかり行うことで、ワンちゃんは安心して生活できるようになります。
無理なトレーニングや過度な叱責はストレスの原因になるため、ポジティブな方法でしつけることが大切です。

5. 歯のケア|口腔環境を清潔に保つ

歯の健康は、全身の健康に直結します。特に歯周病は心臓病や腎臓病の原因になることがあるため、日頃からケアを行いましょう。

5-1. 歯磨きを習慣化

  • 歯磨きシートや専用歯ブラシを使用する
  • 毎日1回を目安に歯磨きを行う
  • 無理なく続けられるよう、少しずつ慣らす

5-2. デンタルガムやおもちゃを活用

  • 歯磨きが苦手なワンちゃんには、デンタルガムや噛むおもちゃを与える
  • 噛むことで歯垢を除去し、歯石の形成を防ぐ
     

よくある質問

雑種やミックス犬は病気になりにくい?

雑種やミックス犬は遺伝的な多様性があるため、純血種よりも健康・丈夫と言われることがあります。

しかし、それは大きな誤りです。ミックス犬はそれぞれの親犬の遺伝子をどれくらい受け継ぐかが分からないため、弱い部分を受け継いでしまう可能性もあります。

また、純犬種は長い歴史の中で骨格・体格が定まっていますが、ミックス犬はそれぞれ別の犬種の骨格・体格が組み合わさることで、体に負担がかかってしまうリスクもあります。

さらに、純犬種は基準があるため、病気や成長をある程度予測できますが、ミックス犬は予測がむずかしいため、獣医師の診断も難しくなります。

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まとめ

ワンちゃんの健康と寿命は、犬種の特性だけでなく、日々の飼育管理によって大きく左右されます。病気になりにくく長生きしやすい犬種を選ぶことはもちろん大切ですが、それ以上に、食事管理や運動、健康診断など、適切なケアを継続することが重要です。

バランスの取れた食事を与え、栄養管理をしっかり行うことで、免疫力の向上や病気の予防につながります。運動不足は肥満や関節疾患の原因となるため、ワンちゃんの年齢や犬種に応じた適度な運動を取り入れることも大切です。さらに、定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見・予防が可能となり、より健康的な生活を維持しやすくなります。

また、ワンちゃんの健康には、身体だけでなくメンタルケアも大きく関係しています。飼い主との信頼関係を築き、ストレスの少ない環境を整えることで、ワンちゃんは安心して暮らすことができます。歯や皮膚のケアも忘れずに行い、口腔内の健康やアレルギー予防にも気を配ることで、病気のリスクを軽減できます。

健康で長生きするためには、飼い主の意識と日々の積み重ねが欠かせません。ワンちゃんの特性を理解し、適切なケアを続けることで、家族としてのかけがえのない時間をより長く、幸せに過ごすことができるでしょう。

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