毛が抜けない・抜け毛が少ない犬種10選!アレルギーが出にくい犬とは

毛が抜けない・抜け毛が少ない犬種10選!アレルギーが出にくい犬とは

プードル

毛が抜けにくい・抜け毛が少ない犬の代表は、プードル(トイ・ミニチュア・ミディアム・スタンダード)、マルチーズ、ヨークシャーテリア、ミニチュアシュナウザー、シーズー、ビションフリーゼ、アフガンハウンドの10犬種です。いずれも「毛が抜けない犬」と言われることがありますが、まったく抜けないわけではなく、抜けた毛が床や服に散らかりにくい犬種です。

アレルギーが心配で抜け毛が少ない犬種を選ぶ方は多いものの、アレルギーがまったく出ない犬種はなく、抜け毛が少ないことは症状が出にくいことを保証するものではありません。症状の出方は個体差が大きいため、心配な方は医師に相談したうえで、お迎え前に子犬とできれば複数回触れ合って確かめましょう(詳しくは「犬アレルギーの対策でやるべきこと」で解説します)。

本記事では、10犬種の被毛やお手入れ、大きさや運動量、気をつけたいことを、シングルコートとダブルコートの違いやケア方法とあわせて解説します。

毛が抜けにくい犬種の子犬は、BreederFamiliesの「毛が抜けにくい子犬を探す」ページでまとめてご覧いただけます。

 

毛が抜けにくい犬種とは

毛が抜けにくい犬種とは、季節の変わり目に毛がまとめて生え替わる「換毛期」の抜けが目立ちにくく、ふだんの抜け毛も少ない犬種のことです。抜け毛の量には、被毛の層の数(シングルコートかダブルコートか)に加えて、次のような性質も関わっています。

  • 換毛期があるか:下毛が季節ごとに大量に生え替わる犬種は、その時期に抜け毛が一気に増えます。
  • 毛が伸び続けるか:人の髪の毛のように伸び続ける被毛は生え替わりの周期が長く、換毛期のような一斉の抜けが起きにくい傾向があります。
  • 巻き毛かどうか:プードルのような巻き毛は、抜けた毛が被毛の中に絡んで残るため、床や服に落ちにくくなります。

そのため、シングルコートでも短毛の犬種は季節を問わず抜けますし、ダブルコートのミニチュアシュナウザーのように抜け毛が少なめな犬種もあります。シーズーやビションフリーゼも、ダブルコートとされることがありますが、抜けた毛が被毛にとどまりやすく抜け毛は少なめです。

1.シングルコートとは?特徴と代表的な犬種

ヨークシャーテリアとプードル

シングルコートとは?

シングルコートとは、アンダーコート(下毛)を持たず、オーバーコート(上毛)だけで被毛ができているタイプです。下毛の生え替わりがないため、換毛期のまとまった抜け毛は起きにくいとされています。

シングルコートのメリット

  • 換毛期のまとまった抜けが起きにくい:毛が伸び続けるシングルコートの犬種は、季節の変わり目に毛が一気に抜けることが少なく、年間を通して抜け毛が目立ちにくい傾向があります。
  • 掃除の負担が軽くなりやすい:床やソファ、服に毛が散らかりにくく、毎日の掃除の手間が減りやすくなります。

シングルコートの留意点

  • 定期的なトリミングが必要:カットで長さを整える時間と費用がかかります。抜けた毛が被毛に残りやすく、ブラッシングを怠ると毛玉や皮膚トラブルの原因になります。
  • 気温変化に弱い場合がある:保温の役割を持つ下毛がないため、冬場は室温の管理などで寒さ対策をしましょう。
  • 短毛のシングルコートは年中抜ける:ミニチュアピンシャーのような短毛の犬種は毛の生え替わりの周期が短く、季節を問わず抜け毛が出ます。パピヨンもシングルコートですが、抜け毛は標準的です。

代表的なシングルコートの犬種

抜け毛が少ないシングルコートの代表的な犬種には、トイプードルなどのプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリアが挙げられます。アフガンハウンドもアンダーコートがほとんどなく、換毛期のまとまった抜けが目立たない犬種です。どの犬種も毛玉を防ぐこまめなブラッシングが大切です。

2.ダブルコートとは?特徴と代表的な犬種

シュナウザー

ダブルコートとは?

被毛がオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2層構造になっているタイプです。柴犬やゴールデンレトリバーが代表的です。

  • オーバーコート(上毛):外部の汚れや水を弾く役割を持つ硬めの毛で、皮膚を環境から守るバリアの役目を果たします。
  • アンダーコート(下毛):柔らかく密集した毛で、保温性に優れています。季節の変わり目に生え替わるのは主にこの下毛です。

ダブルコートのメリット

  • 気温調節機能:下毛が寒さから体を守ります。ただし暑さに強いわけではなく、夏場の温度管理は欠かせません。
  • 汚れや水を弾き、皮膚を守る:硬めの上毛が汚れや水分を弾き、枝や草、紫外線など外部からの刺激から皮膚を守ります。
  • トリミングの頻度が少ない犬種もある:柴犬のように毛が一定の長さで止まる犬種はカットが必須ではありません。一方、ミニチュアシュナウザーのように毛が伸びる犬種は、定期的なトリミングが必要です。

ダブルコートの留意点

  • 換毛期に抜け毛が増える:多くのダブルコートの犬種は、季節の変わり目に下毛がまとめて抜けるため、その時期は毎日のブラッシングとこまめな掃除が必要です。
  • 抜け毛と一緒にフケも広がりやすい:犬アレルギーの原因物質は主にフケや唾液に含まれますが、抜けた毛にはフケが付着しているため、抜け毛が多いと部屋に広がりやすくなります。

代表的なダブルコートの犬種

柴犬やゴールデンレトリバー、ポメラニアンなど、換毛期の抜け毛が多い犬種が代表的です。一方で、ミニチュアシュナウザーのように抜け毛が少なめなダブルコートの犬種もあります。シーズーやビションフリーゼもダブルコートとされることがありますが、抜けた毛が被毛にとどまりやすく、抜け毛は少なめです。

 

毛が抜けない・抜け毛が少ない犬種10選

ここでは、毛が抜けない犬と言われることもある、毛が抜けにくい10種類の犬種を紹介します。お手入れの中心は「掃除」から「ブラッシング・トリミング」に変わります。各犬種の散歩時間は、1日2回に分けた合計の目安で、年齢や個体差で変わります。

大きさで分けると、小型犬はトイプードル・ミニチュアプードル・マルチーズ・ヨークシャーテリア・シーズー・ビションフリーゼ・ミニチュアシュナウザー、中型犬サイズはミディアムプードル、大型犬はスタンダードプードル・アフガンハウンドです。

①トイプードル

トイプードル

トイプードルは巻き毛のシングルコートで、毛が抜けにくい代表的な犬種のひとつです。抜けた毛は巻き毛の中に絡んで残るため床に落ちにくい一方、放っておくと毛玉になるので、毎日のブラッシングが前提です。トリミングは3〜4週ごと、費用は1回6,000〜10,000円ほどが目安です。

体重は3〜4kgほどが多い小型犬で、散歩は1日20〜40分ほどが目安です。賢くしつけを覚えやすい犬種として知られています。膝蓋骨脱臼(膝のお皿がずれる病気)に備えて滑りにくい床にし、目の遺伝性疾患の進行性網膜萎縮(PRA)については親犬の検査をブリーダーに確認しておくと安心です。

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②ミニチュアプードル

ミニチュアプードル

ミニチュアプードルは、トイプードルより一回り大きいプードルです。被毛はトイと同じ巻き毛のシングルコートで抜け毛は少なめですが、定期的なトリミングと、毛玉を防ぐこまめなブラッシングが前提です。運動量はトイより多く、散歩は1日30分〜1時間ほどが目安です。膝蓋骨脱臼や進行性網膜萎縮(PRA)、てんかんが知られているため、親犬の健康状態をブリーダーに確認しておきましょう。

③ミニチュアシュナウザー

ミニチュアシュナウザー

ミニチュアシュナウザーはダブルコートですが、硬い被毛で抜け毛が少なく、床掃除の負担は軽めです。毛が伸びるためカットで形を整え、トリミングは1〜2か月に1回(1回6,000〜10,000円ほど)、ブラッシングは週2〜3回が目安です。小型犬ですが活発で、散歩は1日30分〜1時間ほどが目安です。高脂血症や尿路結石、白内障が知られており、脂肪分の多いおやつの与えすぎに注意しましょう。

④シーズー

シーズー

シーズーはダブルコートとされることもありますが、抜けた毛が被毛にとどまりやすく、抜け毛は少なめです。ただし長い被毛は毛玉になりやすいため毎日のブラッシングが必要で、定期的なトリミングも欠かせません。穏やかな小型犬で長い散歩は必要としませんが、鼻の短い短頭種のため暑さと呼吸への負担に注意が必要です。夏場はエアコンでの温度管理が前提で、お留守番中も室温が上がらないようにしましょう。目が傷つきやすいので、目やにや充血も確認しましょう。

⑤ヨークシャーテリア

ヨークシャーテリア

ヨークシャーテリアはシングルコートで、髪の毛のように伸びる絹のような被毛で、抜け毛は少なめです。トリミングが前提で、細い毛はもつれやすいのでこまめなブラッシングが必要です。小型犬で、散歩は1日15〜30分ほどが目安です。気管が弱い犬種のため、散歩には首輪よりハーネスが向いています。膝蓋骨脱臼や門脈シャント(肝臓につながる血管の先天的な異常)も知られているため、子犬の健康状態をブリーダーに確認しておきましょう。

⑥ビションフリーゼ

ビションフリーゼ

ビションフリーゼは、カールした白い被毛が特徴です。ダブルコートとされることもありますが、抜けた毛が被毛にとどまりやすく、抜け毛は少なめです。そのかわり毛玉ができやすいため、毎日のブラッシングと月1回のトリミング(1回6,000〜10,000円ほど)で整えます。明るく人なつこい小型犬で、散歩は1日15〜30分ほどが目安です。膝蓋骨脱臼と、犬自身の皮膚のアレルギー(アレルギー性皮膚炎)が知られているため、ブラッシングのときに皮膚の赤みやかゆみも確認しましょう。

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⑦マルチーズ

マルチーズ

マルチーズはアンダーコートのないシングルコートで、抜け毛が目立ちにくい犬種です。白く長い被毛は毛玉や汚れがつきやすいので、毎日のお手入れと定期的なトリミングが欠かせません。体重1.5〜3.2kgほどの小さな犬種で、長い散歩は必要としません。涙で目の下が汚れやすい「流涙症」が知られているため目の周りをこまめに拭き、膝蓋骨脱臼に備えてソファなどからの飛び降りを減らす工夫をしましょう。

⑧ミディアムプードル

ミディアムプードル

ミディアムプードルは、中型犬サイズで毛が抜けにくいプードルです。国内で流通する呼び名で、ミニチュアとスタンダードの中間の大きさです。巻き毛で抜け毛が少ないのはほかのプードルと同じで、3〜4週ごとのトリミング(1回8,000〜13,000円ほど)が必要です。散歩は1日30分〜1時間ほどが目安です。股関節形成不全や進行性網膜萎縮(PRA)が知られているため、親犬の健康状態を確認し、体重を増やしすぎないよう気をつけましょう。

⑨スタンダードプードル

スタンダードプードル

スタンダードプードルは、プードルで最も大きいサイズの大型犬です。抜け毛は少なめですが毛の密度が高く、週3〜4回のブラッシングと3〜4週ごとのトリミング(1回12,000〜18,000円ほど)が欠かせません。成犬では1日60〜90分ほどの運動が目安です。大型で胸の深い犬に起こりやすい胃捻転(胃がねじれる緊急の病気)に注意し、食後すぐの激しい運動は避けましょう。股関節形成不全やアジソン病(副腎の病気)も知られています。

⑩アフガンハウンド

アフガンハウンド

アフガンハウンドはアンダーコートがほとんどなく、換毛期のまとまった抜けは目立ちません。長毛ですが抜け毛は多くない一方、長く細い被毛は毛玉になりやすく、毎日のブラッシングが必要です。体高63〜74cmほどの大型犬で、全力で走ることを前提にした体つきのサイトハウンド(視覚で獲物を追う猟犬)のため、運動は1日1〜2時間ほどが目安です。自立心が強く、しつけには根気が要ります。股関節形成不全、若年性白内障、甲状腺機能低下症が知られています。

抜け毛が気になってよく調べられる犬種について

チワワやポメラニアン、ミニチュアダックスフンド、フレンチブルドッグも抜け毛についてよく調べられる犬種ですが、10犬種と比べると抜け毛は標準的、またはそれ以上です。チワワやポメラニアンは換毛期に下毛がまとめて抜け、フレンチブルドッグのような短毛の犬種は季節を問わず短い毛が抜けます。ミニチュアダックスフンドは、スムースやロングヘアードは抜け毛が標準的で、ワイヤーヘアードには抜け毛が少なめなタイプもいます。

気になる犬種が見つかったら、今お迎えできる子犬を探してみましょう。犬種ごとの子犬は「抜け毛が少ない子犬の一覧」から確認できます。

 

毛が抜けない・抜け毛が少ない犬のケア方法

トリミング

毛が抜けない犬と言われる犬種を選ぶことは、お手入れが減ることではなく、内容が変わることです。

  • 毎日のブラッシング:多くの犬種で毎日のブラッシングが必要です。とくにマルチーズやシーズー、アフガンハウンドのように毛が長い犬種は、毛玉を防ぐために毎日の手入れが欠かせません。ミニチュアシュナウザーは週2〜3回、スタンダードプードルは週3〜4回が目安です。
  • 定期的なトリミング:頻度と費用の目安は各犬種の紹介のとおりで、費用はトイ・ミニチュアプードルやビションフリーゼ・ミニチュアシュナウザーで1回6,000〜10,000円、ミディアムプードルで8,000〜13,000円、スタンダードプードルで12,000〜18,000円ほどです。お店や地域、カットの内容によって変わるため、近くのトリミングサロンで確認してください。
  • シャンプー:皮膚の状態に合わせて頻度を決め、長い毛は根元までしっかり乾かしましょう。
  • 耳掃除と爪切り:プードルやシュナウザーは耳の中にも毛が生えて汚れがたまりやすいため、トリミングの際に耳の状態も確認してもらうと安心です。爪も伸びてきたら切りましょう。
  • 健康チェック:ブラッシングの時間に皮膚や目、耳、歯の状態を確認し、異常があれば早めに獣医師に相談しましょう。

 

犬アレルギーの対策でやるべきこと

空気清浄機

犬アレルギーの原因となる物質は、毛そのものではなく、主に皮膚のフケや唾液などに含まれるたんぱく質です。そのため、抜け毛が少ない犬でも症状が出る方はいます。また、症状の出方は犬種だけでなく、一頭一頭の犬や飼う方によって違います。

  • 先に医師に相談する:アレルギーの診断や心配がある方は、お迎えを考え始めた段階で医師に相談しておくと安心です。暮らし始めてから症状が出た場合も医師に相談してください。
  • お迎え前に子犬と触れ合って確かめる:犬アレルギーでも飼えるかどうかは、実際に犬と過ごしてみないとわかりません。ブリーダーのもとへ見学に行き、子犬と触れ合ったあとの体調を確かめてから決めることをおすすめします。1回で症状が出なくても問題ないとは限らないため、できれば複数回確かめましょう。
  • ブラッシングとシャンプー:こまめなブラッシングで抜けた毛やフケを取り除き、シャンプーで清潔に保つことは、部屋にフケや毛をためないために役立つことがあります。
  • 掃除・換気・空気清浄機:こまめな掃除機がけや拭き掃除、換気、HEPAフィルター付きの空気清浄機の使用も、室内のフケや毛を減らす工夫として役立つことがあります。
  • 寝室を分ける:寝室には犬を入れないなど、犬が過ごすエリアと人が休むエリアを分けるのも工夫のひとつです。
  • 洗える家具やカバーを使用する:布製のソファや犬用ベッドには洗えるカバーを使い、定期的に洗濯しましょう。

見学できるブリーダーの子犬は「抜け毛が少ない子犬の一覧」から探せます。

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まとめ

毛が抜けない・抜け毛が少ない犬種は、換毛期のまとまった抜けが目立ちにくく、抜けた毛が散らかりにくいのが特徴です。ただし、まったく毛が抜けない犬種はなく、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。同じ毛が抜けにくい犬でも体の大きさや運動量は犬種でまったく違うため、お手入れの手間や費用とあわせて、住まいや毎日の散歩時間も検討しましょう。犬アレルギーが心配な方は、医師に相談し、お迎え前にブリーダーのもとで子犬と触れ合って確かめることが大切です。

Breeder Familiesについて

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私たちが目指すのは、営利優先の悪徳ブリーダーを減らし、責任と愛情を持つ優良ブリーダーを支援することで、ワンちゃんの福祉が守られる社会の実現。
目の前の子犬だけでなく、親犬や引退犬も大切にされる環境を作り上げ、すべてのワンちゃんに優しいブリーディング環境の普及にむけて活動しています。

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