”家族”としてワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(中村智子ブリーダー)| 血統を守り、愛されるチワワを未来へつなぐブリーディング

ドッグショーで数々の賞を受賞
△ドッグショーで数々の賞を受賞

 

東京都の静かな住宅街に佇む自宅犬舎。そこでは、20年以上にわたりチワワと向き合い続ける中村ブリーダーが、健全な血統を守るためのブリーディングを行っています。チワワ専門のブリーダーとしての実績は、数々のドッグショー受賞歴が物語っていますが、その根底にあるのは「チワワの未来を守りたい」という確固たる信念です。

見た目のかわいらしさはもちろんですが、それだけではなく、健康でスタンダードに沿ったチワワを繁殖することにこだわる中村ブリーダー。その想いとこだわりがどのように形になっているのか、実際に犬舎を訪れ、その情熱に触れました。

 

チワワと共に歩む20年──守りたい命、つなぐ想い

チャンピオンチワワたち
△中村ブリーダーの歴代チャンピオンチワワたち

 

「『健全なチワワの血統を守る』ことが、ブリーダーとしての本来の使命だと思っています。」

そう語る中村ブリーダーが、ブリーディングにおいて最も大切にしているのがスタンダードの維持です。

中村ブリーダーは、自身の繁殖がスタンダードから外れていないかを常に確認するために継続的にショーに参加しています。そして、よりストイックにスタンダードを追求するため、ドッグショーにおいて、スムースチワワに力を入れています。スムースチワワはロングチワワと異なり、毛で体のラインが隠れないため、スタンダードに沿った繁殖をすることがより難しくなります。

その理想を追求するために、チワワの特性や遺伝的な影響を深く理解し、より良い形で血をつないでいくことを常に考えています。こうした積み重ねが、数々のドッグショーでの受賞につながっています。

ショーで受賞した中村ブリーダー
△ベスト・ドッグ/BEST OF BREEDで受賞した中村ブリーダー

 

愛と誇りが生むこだわり──理想のチワワを創るために

チワワの子犬と成犬たち
△左:チワワの子犬、右:チワワとエアデールテリア

 

中村ブリーダーはブリーディングのあらゆる面にこだわりを持っています。親犬の選定から子犬の育成、そして飼い主のもとでの生活を考慮したトレーニングまで、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、理想的なチワワを生み出す鍵となるからです。

スタンダードを守るためのブリーディング

繰り返しになりますが、中村ブリーダーはチワワのスタンダードを大切にし、ブリーディングに細心の注意を払っています。

例えば、歯の健全性。生まれつき欠歯のある子犬も珍しくありませんし、それが直ちに健康に問題をもたらすわけではありません。しかし、中村ブリーダーは「チワワ本来の姿を守る」という理念のもと、上顎・下顎それぞれ6本ずつ歯がしっかり揃った親犬を選定しています。

また、鼻の長さも重要な要素のひとつです。短すぎる鼻は見た目の可愛らしさを増す一方で、呼吸器に負担をかける原因となるため、適切なバランスを保つよう配慮されています。こうした細やかなこだわりが、チワワの健康と長寿を支えているのです。

 

巣立った後の生活を見据えた育成

中村ブリーダーは、チワワが新しい家庭で快適に暮らせるよう、食事や生活習慣の工夫にも細やかな配慮をしています。食事では、単に良質なフードを与えるだけでなく、災害時など予測不能な状況においても対応できるよう、複数のフードをローテーションしながら与えています。

また、車移動の際の安全性を考え、子犬のうちからクレートトレーニングを行い、クレートが「安心できる居場所」となるよう育てています。このトレーニングによって、飼い主が自然にクレートを利用できるようになり、ワンちゃんの安全を守ることにもつながります。

さらに、社会化トレーニングにも力を入れています。チワワ同士の交流だけでなく、中型犬であるエアデールテリアと一緒に過ごすことで、異なるサイズの犬にも慣れるように配慮。加えて、日常的に家族がチワワに触れる機会を設けることで、人への警戒心が薄れ、家庭でも落ち着いて過ごせる性格になります。

 

The チワワ──可愛さも気品も、すべてを備えた理想の姿

  CHチワワ
△ チャンピオンのチワワ

 

血統とスタンダードにこだわることで、中村ブリーダーのチワワたちは、まさに「The チワワ」ともいえる理想的な姿を持っています。小柄ながらも骨格がしっかりし、筋肉のつき方もバランスが取れた健康的な体型。そして、ふわっとした愛らしい表情に、どこか気品を感じさせる端正な顔立ち。かわいさとかっこよさを兼ね備えた、まさに理想のチワワです。

ドッグショーに出場している子たちは、歩く姿も堂々としており、気品にあふれています。自信に満ちた瞳は、まるで自分の魅力を理解しているかのよう。小さな体ながらも、その存在感は圧倒的です。

 

犬舎で出会った温かさとこだわり

清潔に保たれているチワワ部屋
△清潔に保たれているチワワ部屋

 

訪問して最初に迎えてくれたのは、エアデールテリア。大きな体に似合わず、穏やかで人懐っこい表情を見せながら、私たちのそばに軽やかに寄ってきました。

犬舎は、自宅の1階の一室を利用し、チワワたちが快適に過ごせるよう細やかな工夫が凝らされています。床材は足に優しいものが使われ、ワンちゃんたちが負担なく歩けるよう配慮されていました。印象的だったのは、自身で次亜塩素酸の機械を購入し、消臭・除菌に使う次亜塩素酸水を自作していたこと。一般的には、市販の次亜塩素酸水を購入して使用するケースが多いですが、中村ブリーダーはより安全で効果的な環境を整えるため、自ら生成し、管理することにこだわっていました。結果として、犬舎内はほとんど臭いがしませんでした。

チャンピオンチワワとの対面
△チャンピオンチワワとの対面

 

そして、ついにドッグショーチャンピオンのチワワと対面。目の前に現れたその姿は、想像以上に洗練されていました。しっかりとした筋肉、均整の取れた骨格、そして堂々とした立ち姿。まさに、スタンダードの理想を体現するようなチワワでした。

驚いたのは、その落ち着きぶり。抱っこしてもまったく暴れることなく、しなやかに体を預けてくる。緊張感はなく、むしろ「自分はここにいるべき存在だ」とでも言わんばかりの余裕を感じさせます。

 

BreederFamiliesに参加した理由

中村ブリーダーのチワワ
△訪問時にお迎えしてくれたチワワ

 

中村ブリーダーがBreederFamiliesに参加したのは、「まじめに繁殖しているブリーダーさん」と「愛情深く育ててくれる飼い主さん」をつないでいくという姿勢に賛同したためです。

市場には流行や需要に左右され、スタンダードや健康よりも「見た目の可愛さ」を優先するブリーダーが多くいます。そんな中で、本当にチワワの未来を考え、健全なチワワを求める飼い主とつながる場が必要だったのです。

BreederFamiliesは、ミックス犬を扱わず、引退犬を大切にするという方針を持ち、理念が完全に一致していました。さらに、単に子犬を譲るのではなく、正しい知識を飼い主に伝えていく姿勢にも共感したとのことです。

 

まとめ

チワワ専門のブリーダーとして20年以上の経験を持つ中村ブリーダー。健康でスタンダードに忠実なチワワを育てることを何より大切にし、血統管理や健康チェック、社会化トレーニングを徹底しています。

特に、歯の健康や骨格のバランスにこだわったブリーディングを行い、親犬の選定から子犬の育成まで細心の注意を払っています。さらに、フードのローテーションやクレートトレーニング、社会化を通じ、飼い主のもとでも安心して暮らせるよう育てています。

本当にチワワの幸せを考え、家族として迎えたいと願う方にこそ、中村ブリーダーのチワワと出会ってほしいと思います。

中村ブリーダーの詳細情報と子犬たちはこちら

 

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