ブリーダー紹介
”家族”のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(二木聡子さん)「母」として一緒にワンちゃんを育てていく
”家族”のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(二木聡子さん)「母」として一緒にワンちゃんを育てていく

「うちの子たちは、家族として育てています」
――そう穏やかに語るのは、さいたま市で「トゥルース クレバー ケネル」を営むブリーダー・二木聡子さん。
国内でも希少なカーディガン・ウェルシュ・コーギーを専門に、誠実で健やかな命を育て続けています。
繁殖を“仕事”としてではなく、「共に育つ家族」として向き合う姿勢は、多くの飼い主に安心を与えています。
ワンちゃんの幸せを第一に考える“母”のようなブリーダーのもとで、生涯寄り添う絆が育まれています。
「トゥルース クレバー ケネル」という犬舎名の意味
さいたま市の住宅地に佇む犬舎「トゥルース クレバー ケネル」。
扉を開けた瞬間、漂うのは清潔な空気と、落ち着いた犬たちの穏やかな気配です。
繁殖を“仕事”として拡大することよりも、
「引退犬を手放したくない」「生涯飼育をしたい」という想いが先に立つため、頭数を増やすにも慎重です。
犬舎名の“トゥルース クレバー”には、「誠実で、頭の良い子を育てたい」という願いが込められています。
また、すべての子犬の名前には「Tail(尻尾)」という共通の名がつきます。
一般的に知られているコーギー(ペンブローグ)は断尾されている事がありますが カーディガン・ウエルシュ・コーギーは断尾をする犬種ではなく、野性的なおしりとしっぽの魅力が、「Tail」というが名前にも表れています。
野性的で誠実な「カーディガン・ウェルシュ・コーギー」
二木さんが専門にしているのは、国内でも希少な「カーディガン・ウェルシュ・コーギー」です。
同じ「コーギー」と呼ばれる「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」とは性格も動きもまったく異なります。
「カーディガンは野生的で、誰にでも甘えるタイプじゃないんです。正直、育てやすい犬種ではありません。
でも、一度信頼関係ができると“飼い主オンリー”の関係になるんです」と二木さんは話します。
ツンデレでもなく、媚びることもない。飼い主に深く心を寄せる犬。だからこそ、家族の一員として“対等に暮らす”喜びを感じさせてくれます。
この犬種を知ったきっかけは偶然だったそうです。
コーギーを探していた際に、たまたま出会ったカーディガンに一目惚れし、「ドッグショーに出場することを条件に」迎えたのが始まりだったといいます。
以来、長年にわたりその魅力に惹かれ続けてきました。
ドッグショーも、犬種の「スタンダード」としてぶれがないか確認のため出場し続けています。
生涯寄り添う「家族型ブリーディング」
二木さんの犬舎では、“売って終わり”という関係は存在しません。
「うちは、飼い主さんと一緒にワンちゃんを育てていける人じゃないとお譲りしません」と話します。
その言葉通り、ワンちゃんを迎えた後も定期的なやり取りが続きます。
夜中に「誤飲してしまった」と連絡が来ることも珍しくなく、そのたびに冷静に判断し、丁寧にアドバイスを送るそうです。
また、すべての飼い主さんに毎年の血液検査の実施を推奨しています。
「健康なときの数値を知らないと、異常が出たときに判断できません」と語り、
犬の健康管理を“飼い主の学び”と捉え、二人三脚で歩む姿勢が印象的です。
引き渡し時には“お迎えセット”も準備されており、ドッグフードやおもちゃ、タオル、シャンプーまで、新しい生活に必要なものが一式揃っています。
「犬のために最初の10日間を安心して過ごしてもらうため」と話す二木さん。
その中には、子犬の性格や咬み癖に合わせて選んだおもちゃや、初心者でも安全に使える「目にしみないシャンプー」も含まれています。
「一緒に育てていきましょう」そう言い切る姿勢に、二木さんの信念が感じられます。
飼い主と“呼吸を合わせる”犬種
カーディガン・ウェルシュ・コーギーは、見た目の可愛さだけでなく“内面の賢さ”が魅力です。
訓練やアジリティを楽しみたい家庭にはぴったりですが、飼い主にリーダーシップがないと難しい面もあるといいます。
「自分で考えて行動するタイプだから、最初の1年半がとても大事なんです」
その期間にしっかりと信頼関係を築けるかどうかで、その後の10年以上の関係が決まるそうです。
成長スピードも独特で、一般的な中型犬よりも長く15か月ほど成長期が続きます。
そのため、フードの切り替えや体重管理も丁寧にサポートしているとのこと。
健康的な体づくりのために、バランスボールやトレーニングを取り入れることもあります。
「人が“気をつけ”を学んでできるように、ワンちゃんも“まっすぐ”という感覚を教えてあげるといいんですよ」
と笑う二木さんの言葉が印象的でした。
ワンちゃんたちのために建てられた“安心の犬舎”
取材の日、犬舎の扉を開けると、カーディガンたちが順番に挨拶に来てくれました。
けれど、すぐに自分のスペースに戻り、静かに過ごします。
そこには、信頼とルールのバランスが取れた空気が流れていました。
部屋にはそれぞれの名前札がかけられ、ワンちゃんたちは自分の部屋を“安心できる居場所”として理解しています。
玄関までの階段も、カーディガンの体高や足の長さを考慮して作られていました。
犬舎からはドッグランも繋がっており、心地よく運動ができる環境が整っています。
2年前に建てられた新築の犬舎は、まさにワンちゃんのための「家」。
「うちはね、家族の集まりの場でもあるんです」と二木さん。
年に数回、飼い主同士が集まる“家族会”を開き、兄弟犬たちが再会してオーナー同士が育て方を共有します。
また、健康的な体づくりやケアのために、シャンプー講座や爪切りのレクチャー、ドッグトレーナーを招いての講座なども定期的に行っており、
飼い主さん同士が学び合うコミュニティの輪が広がっています。
「つながりで守るワンちゃんの幸せ」
「目の前の犬たちを幸せにすること、それだけなんです」二木さんは、ブリーディングを“繁殖業”ではなく“伴走の仕事”と考えています。
「飼い主の質を上げることが、犬の幸せにつながる」
そのため、BreederFamiliesの理念──“犬を取り巻く人の意識を変える”という姿勢に共感し、参加を決めたといいます。
犬を引き渡す際も、単に契約書を交わすだけでなく、「リードの引き方」や「褒め方」など、具体的な方法を交えて丁寧に教えます。
1日の引き渡しは2頭まで。1人あたり3時間以上かけて“迎える準備”を整えます。
その丁寧さは、まさに「ワンちゃんと人が共に生きる」ための道しるべのようです。
ブリーダーではなく、“ワンちゃんの母”として
取材を終えて印象に残ったのは、二木さんの柔らかな笑顔と、ワンちゃんたちが安心しきった表情でした。
「うちから巣立った子は、6年経っても連絡がくる。飼い主さんからも“母”と呼ばれるんです」と二木さん。
ブリーダーという肩書きを超え、犬の一生に寄り添う“母のような存在”であり続ける。
それが、トゥルース クレバー ケネルが守り続けてきたスタイルです。
飼い主さんにとっても、孤独ではなく、ブリーダーさんに伴走してもらいながらワンちゃんを育てていける、
とても温かく信頼できる犬舎だと感じました。
Breeder Familiesについて
BreederFamiliesのブリーダーを通じて ワンちゃんをお迎えすることが、 ペットをとりまく社会課題の解決に繋がります。
私たちが目指すのは、営利優先の悪徳ブリーダーを減らし、責任と愛情を持つ優良ブリーダーを支援することで、ワンちゃんの福祉が守られる社会の実現。
目の前の子犬だけでなく、親犬や引退犬も大切にされる環境を作り上げ、すべてのワンちゃんに優しいブリーディング環境の普及にむけて活動しています。