優良ブリーダーの見分け方⑪_手に届く範囲の頭数で

ワンちゃんを家族のように大切に育てる優良ブリーダーは、一頭一頭の個性に目を配り、愛情を持って健康的な環境を整えています。特に頭数を適切に抑えることで、ワンちゃんに必要なケアや管理が行き届き、安心できる育成が可能になります。

一方で、営利優先ブリーダーは利益を優先し、過剰な頭数で管理が行き届かないことも少なくありません。この記事では、法令による頭数制限や適切な管理の重要性、優良ブリーダーの特徴、そして管理が行き届かないブリーダーのリスクについて詳しく解説します。

法令で定められた頭数制限

日本では、動物の健康と福祉を守るためにブリーダーの飼育頭数が法律で制限されています。具体的には、 1人あたり20頭まで（繁殖犬:は1人あたり15頭まで）という基準が設けられています：

さらに、ケージの大きさ等も厳密に規定されています。このような基準により、過剰な飼育による健康リスクを防ぎ、ワンちゃんが快適に過ごせる環境を整えることが義務付けられています。

優良ブリーダーの頭数管理とその理由

優良ブリーダーは、ワンちゃん一頭一頭に愛情と細やかなケアが行き届くよう、法令で定められた基準を守るだけでなく、自主的に頭数を抑えた管理を行っています。

優良ブリーダーの頭数目安

優良ブリーダーは、一人あたり15頭程度（繁殖犬は一人当たり10頭程度）に抑えることで、各ワンちゃんに適切なケアを提供することを重視しています。

頭数を抑える理由

優良ブリーダーが頭数を抑える理由には以下のポイントがあります。

• 個別のケアが可能： 各ワンちゃんの顔や名前、性格、健康状態を把握しやすくなり、それぞれの特性に合わせたケアが行き届きます。これにより、健康管理が徹底され、問題が早期に発見できるため、ワンちゃんの健やかな成長が支えられます。
• 妊娠・出産時の安全管理： 妊娠中や出産直後の母犬や子犬には特別な配慮が必要です。頭数が少ないことで、出産時には24時間体制での見守りが可能になり、母犬や子犬が安心して過ごせる環境が整います。
• 健全な社会性の育成:：頭数を抑えることで、販売犬や子犬に十分な社会化トレーニングが施されます。こうして育てられたワンちゃんは、飼い主にも人懐っこく健康的な性格を持つことが期待でき、家庭犬として安心して迎えられます。

このように、適切な頭数管理によって、優良ブリーダーはワンちゃんを家族のように大切に育てることができるのです。

営利優先ブリーダーの問題点

営利優先ブリーダーや悪徳ブリーダーは、利益を最優先にし、可能な限り頭数を増やすことで収益を拡大しようとします。こうしたブリーダーには、次のような問題が見られます。

1.法令の限界まで頭数を増加

スタッフや短期雇用者を一人のカウントに含め、頭数を法の上限まで増やします。結果として、ワンちゃんに対する個別ケアが行き届かず、健康面や衛生面でのリスクが高まります。

2.検査時のみ対策

保健所の検査時には、一時的にワンちゃんを別の場所に移したり、臨時でスタッフを増員するなど、その場だけの対応で取り繕い、普段から法規制を守っているように見せかける悪質なケースも存在します。このようなブリーダーは日常的に適切なケアや環境を提供しておらず、ワンちゃんの健康や安全が十分に守られていないことが多いため、注意が必要です。

3.ずさんな管理体制

過剰な頭数のため、清掃や健康チェックが行き届かず、感染症やストレスによる健康問題が頻発します。ワンちゃんが劣悪な環境に置かれることで、心身の健康が損なわれることもあります。

大規模化に対するBreederFamiliesの考え

BreederFamiliesは、ワンちゃんを家族のように愛するブリーダーのみを評価しています。スタッフを増員して大規模に運営するブリーダーは、ワンちゃん一頭一頭に向き合うことが難しくなるため、評価対象から外れています。

1.機械的な対応のリスク

大規模施設では頭数やスタッフが多いため、どうしても管理が機械的になりがちです。一頭一頭に十分なケアと愛情を注ぐことが困難になり、ワンちゃんたちにとって好ましい環境が保てなくなります。

2.スタッフの入れ替わり

大規模な運営ではスタッフの入れ替わりが多く、ワンちゃんに継続したケアが行き届きません。長期的に一貫したケアを必要とするワンちゃんにとって、この点もデメリットとなります。

BreederFamiliesでは、こうした理由から、手の届く範囲で個別ケアを行い、ワンちゃんにとって心地よい環境を提供できるブリーダーを重視しています。

まとめ

ワンちゃんを家族のように大切に育てるためには、頭数を適切に管理し、一頭一頭に行き届いたケアを提供することが欠かせません。

優良ブリーダーは法令基準に留まらず、自主的に頭数を抑えることで、ワンちゃんの健康と快適な環境を実現しています。

一方で、営利優先ブリーダーは法令の上限、もしくはそれ以上頭数を増やし、ワンちゃんの健康や生活の質が損なわれがちです。

BreederFamiliesは、この記事で紹介したような頭数管理や個別ケアの基準を重視し、ワンちゃんにとって最適な環境を提供できるブリーダーのみを厳選して紹介しています。