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”家族”のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(鈴木栄子さん)|40年以上ヨークシャテリアの愛とともに歩む人生

 

左:ショーチャンピオンのジョディくん
右:犬舎に飾られているショーチャンピオンの証
 
 

 

東京都足立区の閑静な住宅街に佇む鈴木栄子ブリーダーの犬舎。ヨークシャテリアのブリーディングに人生を捧げた鈴木栄子ブリーダーは、40年以上の歳月とともにこの犬種と歩んできました。

犬舎を訪れた私たちは、彼女の口からあふれるヨーキー(ヨークシャテリアは愛称として”ヨーキー”と呼ばれています)への深い愛情とその奥深さに驚き、ヨーキーの「虹色の毛」が意味する魅力に引き込まれました。

 

「虹色の毛」を持つヨークシャテリアの魅力

△コート(毛)が美しい鈴木ブリーダーが育てるヨークシャテリア
 

 

鈴木ブリーダーがヨーキーのブリーディングに携わることになったのは、彼女のご主人がヨーキーのブリーディングをしていたことから。「ヨーキーのことなら何でも聞いてね」穏やかに語る彼女の姿からは、日々ヨーキーと向き合う積み重ねによる確かな自信が感じられます。

特に彼女が魅了されたのは、ヨーキーのコート(毛質)です。

「虹色の毛」とも称されるヨーキーの毛は、一生のうち7回毛色が変わるといわれ、その変化はまるで一つの物語を紡ぐかのよう。鈴木ブリーダーは、この毛質の魅力をどのように引き出すかがとても難しいと言います。ヨーキーは1800年頃から育てられており、歴史はまださほど長くなく分かってないこともある。特にコート(毛)がどのように受け継がれ変化がするのかが難しい。

なのでヨーキーは「繁殖が面倒くさい」とブリーダーを辞めてしまう人も多いとのこと。鈴木ブリーダーは、その奥深い魅力に惹かれ、道を歩み続けてきました。

 

家庭的なあたたかさと専門的なケアが両立する落ち着きのある犬舎

左:お庭が素敵な犬舎の入り口
右:2階のトリミングスペース
 
 

 

私たちが訪れたのは、東部スカイツリーラインの谷塚駅から少し歩いた先に広がる、静かな住宅街にある犬舎。お手入れされた落ち着いたお庭を構えた一軒家は、一見すると犬舎とは思えないほどの落ち着きがあり、40年の歴史を持つブリーダーの家としての風格が漂っていました。

1階には鈴木ブリーダーのご自宅があり、2階が主にヨーキーたちのためのスペースです。ご家族だけでブリーディングをやられる犬舎は多いですが、訪問した際にはスタッフの方が2階でワンちゃんのトリミングを行っており、家庭的でありながらも専門的なケアが行き届いている様子が伺えました。

日によって2階だけでなく、1階のスペースで遊ぶ子も数頭います。鈴木ブリーダーの手元のおもちゃで遊ぶワンちゃんたちは、静かな住宅街に溶け込むように穏やかに過ごしていました。

 

左:前髪を整えてもらったワンちゃん。猫ちゃんとも仲良し
右:どーんとお出迎えしてくれた猫ちゃん
 

 

「ワンちゃんを写真に撮らせていただけますか?」とお願いすると、彼女はすぐさまブラシで毛を整え、前髪をゴムでかわいくまとめてくれました。トリミングの学校も卒業されている鈴木ブリーダーのブラシを持つ手つきは熟練そのもので、彼女の技術とワンちゃんたちへの配慮が垣間見える瞬間でした。ワンちゃんも、そのブラッシングを受けて気持ちよさそうにリラックスし、日頃から細やかなケアを受けていることが伺えました。

 

子犬も母犬も、家族だから“健康重視”鈴木ブリーダーのこだわり

△鈴木ブリーダーに抱っこしてもらって満足げ
 
 

 

鈴木ブリーダーのブリーディングにおける最も大切なポイントは「健康」です。極端に身体が小さい極小サイズが流行している中で、「適正サイズ」で成長することが重要だと考え、しっかりとした骨格と胃袋を育てるために、子犬の頃からしっかり食事をとることを重視しています。身体が小さいとヨーキーは歯の痛みが早くでることもあるそう。

また、出産についても母犬の負担を最小限に抑えるため、法令で生涯出産回数は6回まで、交配時の年齢は6歳以下と定められています。鈴木ブリーダーによると、法令の上限内であっても、毎年出産すると身体が小さい子が生まれるようになり、1回あたりの出産頭数も少なくなる傾向があるそうです。

母親の体質にもよりますが、子どもたちの健康に影響がでるので毎年は出産させないようにしている、とのことでした。他のブリーダーの中には利益を優先して毎年母犬に出産をさせる場合もありますが、鈴木ブリーダーは「ワンちゃんを家族のように大切にする」信念を貫いているのです。

引退した母犬たちについても、鈴木ブリーダーは家族の一員としてその後も一緒に暮らしています。元から知っている信頼できる方に譲ることも稀にあるものの、彼女のヨーキーたちは生涯にわたり愛情をもって守られています。

 

コート(毛)が美しく、健康的なヨークシャテリア

△犬舎に飾られるたくさんのショーの写真
 
 
 

 

鈴木ブリーダーが育てるヨーキーたちは「コート(毛)の美しさ」「健康であること」が最大の特徴です。また、彼女は、ヨーキーの性格についてユーモアを交えて語ります。「オスはヘタレで、メスはスケバンなの」とそんな言葉選びからも、鈴木さんにとってヨーキーが愛らしくって仕方ない様子が伝わってきます。

定期的にショーにも参加し、毛の美しさや、健康的な骨格、落ち着いた性格などを備えたヨーキーを育てるために尽力しています。彼女にとって、ショーは単なる競技ではなく、飼い主さんへ安心して譲るための大切なステップなのです。

 

ミックス犬の繁殖はいい犬種を育てる努力を台無しにすること

△40年以上のヨークシャテリアのブリーダー経験
 

 

鈴木ブリーダーがBreederFamiliesに参加を決めた理由のひとつは、「ミックス犬は掲載しない」という私たちの方針に共鳴してくださったからとのこと。鈴木ブリーダーは、「純血種のヨーキーを何世代もつないできて、どのように育つか見てきているから、責任をもって飼い主さんにお譲りができる」と話します。

それとは逆に、「一代でミックス犬・雑種を繁殖させると、それぞれの犬種の弱いところをとってきてしまう場合があり、どのように育つかも分からない。責任をもったブリーディングはできない」と語ります。これまでブリーダーさんがいい犬種を育てていこうと努力してきた歴史・純血種の特性を深く理解し、責任をもって飼い主さんに譲るための信念を鈴木ブリーダーは強く持たれています。

 

まとめ

左:鈴木ブリーダーとヨーキーのジョディくん
右:大事に育てられている子犬
 

 

東京都足立区の静かな住宅街にある鈴木栄子ブリーダー犬舎は、クラシカルで落ち着いた印象があり、鈴木ブリーダーご自身も上品な雰囲気をまとわれていて、終始柔らかくお話をさせて頂きました。そんな落ち着いたお話のなかでも、鈴木英子ブリーダーのヨークシャテリアへの愛とこだわり、40年のキャリアを言葉の端々に強く感じられました。

鈴木栄子ブリーダーの詳細情報や子犬たちはこちら

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