”家族”のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(倉永里枝さん)|「親族のような絆」あたたかさに包まれる犬舎

倉永ブリーダーと吉村
△左:吉村、右:倉永ブリーダー

 

愛知県でパグ、フレンチブルドッグ、チワワを育てる倉永ブリーダー。「ワンちゃんが大好き」という情熱を胸に、25年以上にわたりワンちゃんと共に歩んできました。

もともとはトリマーとして働いていた倉永ブリーダーですが、愛犬と過ごす中で「もっとワンちゃんの成長に寄り添いたい」という想いが芽生え、ブリーダーへと転身しました。
「これまでワンちゃんがいたからこそ、いろんな困難を乗り越えられた」と語る倉永ブリーダー。その表情からは、ワンちゃんへの深い感謝と愛情がひしひしと伝わってきます。

倉永ブリーダーの犬舎を一言で表すなら「家族のような温かさ」。ワンちゃんたちは人と同じ生活の中でのびのびと育ち、迎えた飼い主さんたちとも長年にわたってつながり続けています。定期的に親族会のようなオフ会を開き、ワンちゃんの成長を共に喜び合える関係性は、特別なものです。

今回の記事では、私たちが実際に倉永ブリーダーの犬舎を訪問して感じた雰囲気とともに、倉永ブリーダーの魅力をご紹介します。

 

家族全員で育てる、温かい犬舎の暮らし

倉永ブリーダーの犬舎の様子
△倉永ブリーダーの犬舎

 

倉永ブリーダーの犬舎では、パグを中心にフレンチブルドッグとチワワを合わせて約20頭のワンちゃんが暮らしています。倉永ブリーダーと、お母さまと息子さんが日常の世話を共にしており、娘さんたちも帰省の際にはワンちゃんたちと一緒に眠るのが楽しみとのこと。家族全員がワンちゃんと深く関わり、家庭全体で育てている様子がうかがえます。

数年前にワンちゃんたちのために新しい家を購入してリフォームし、ワンちゃん専用の部屋を複数備えています。

さらに庭には、なんと300坪もの広大なドッグランが広がります。このドッグランは倉永犬舎出身のワンちゃんとその飼い主しか利用できない“特別な場所”。大切な家族のためだけに作られた空間に、倉永ブリーダーの愛情の深さが感じられます。

 

のびのびと暮らせる環境と、飼い主さんと続く絆

倉永ブリーダーの犬舎にはいくつかの魅力的な特徴があります。その中でも特に印象的なのが、ワンちゃんたちがのびのびと暮らせる環境づくりと、お迎え後も続いていく飼い主さんとのつながりです。

のびのび暮らせる特別な環境

300坪あるドッグラン
△300坪ある専用ドッグラン

 

ワンちゃんたちは、日中は広大なドッグランを駆け回り、プールで水遊びを楽しみ、夜は人と同じ部屋で眠る生活を送っています。家庭の中で自然に暮らすことで、人との距離が近く、心身ともに健康に育っています。

また、暑さに弱いパグやフレンチブルドッグのために冷房や換気を徹底するなど、室内環境にも細やかな配慮がされています。

健康管理と食育への想い

庭の畑と畑の野菜で作ったワンちゃんご飯
△庭の畑と畑の野菜で作ったワンちゃんご飯

 

倉永ブリーダーは、ワンちゃんを健康に育てるための取り組みにも強いこだわりを持っています。

子犬を譲渡する際には資料をお渡しし、ワクチン接種に関しても「一律に打つ」のではなく、ワクチン前に抗体検査を行い、生涯での混合ワクチン接種数をできるだけ少なくしてほしいと依頼しています。

そのうえで、ワクチンよりも短頭種に多い疾患(軟口蓋や鼻腔狭窄など)の健診をこまめに受けることを推奨しています。

さらに、食育についても丁寧に伝えており、「人もワンちゃんも、口に入れるもので体が作られるのは同じ」という基本的な考え方を飼い主さんにお話ししています。

普段の疑問や不安は個別に相談できる環境を整え、加えて年に2回ほど講師を招いて「食育講座」を開催。ワンちゃんが健康で長生きできるように、飼い主さんと一緒になって学びを深めているのです。

飼い主さんとの深い信頼関係

恒例の親族会
△毎年恒例の親族会

 

倉永ブリーダーのもう一つのこだわりは「お迎え後も続くつながり」です。LINEを通じて日々相談できるだけでなく、兄弟ワンちゃんや親戚ワンちゃんごとのグループチャットもあり、飼い主同士が成長を共有しています。

さらに、年に4〜5回開催される「親族会」には全国から飼い主さんが集まり、まるで親戚同士の集まりのような温かさがあります。血縁を示す家系図まで共有され、ワンちゃんたちの親戚関係がわかるのも安心できるポイント。

飼い主さんから贈られる絵やプレゼントがあるほど、倉永ブリーダーとオーナーとの絆は強固で、信頼が深く根付いていました。

 

元気で、人懐っこく育つワンちゃんたち

倉永ブリーダーのワンちゃんたち
△元気で人懐っこいワンちゃんたち

 

倉永犬舎で育つワンちゃんたちは、ただ健康なだけではなく、性格の良さも大きな特徴です。「元気で性格のいい子に育てたい」という倉永ブリーダーの想いのもと、一頭一頭がのびのびと成長しています。

パグやフレンチブルドッグたちは同じスペースで仲良く生活しており、犬同士のコミュニケーションをしっかりと学んでいます。そのため、新しい家庭に迎えられてからも他の犬との関わりにスムーズに馴染むことができます。

また、倉永ブリーダーと一緒に寝たり、家族と同じ生活を送っているため、人との距離がとても近く、日常生活にも慣れています。家庭に迎え入れた時に「最初から自然に家族の一員になれる」と感じる方が多いのも頷けます。

さらに、300坪の広大なドッグランで毎日思いきり体を動かすことで、しっかりと筋肉がつき、丈夫で健康な体に育っていくのも大きな魅力です。

 

訪れて分かる、ワンちゃんたちの元気と犬舎の温もり

元気いっぱいなワンちゃんたちの姿

倉永ブリーダーのワンちゃんたち
△ドッグランで遊ぶパグとフレブル、右が保護猫

 

実際に訪問してまず出迎えてくれたのは、元気に走り回るワンちゃんたち。興味津々にこちらを見つめ、すぐに足元まで駆け寄ってくる姿は、まるで「ようこそ、遊びに来てくれてありがとう!」と伝えているかのようでした。

1頭のフレンチブルドッグは弾むように走り、勢いよくジャンプしてみせてくれ、その力強さに驚かされました。ほかの子たちも思い思いに動きながらも、みんな表情は穏やかで、人を警戒する様子はありません。

遊びに夢中になりつつも、最終的には倉永ブリーダーのそばに自然と戻っていく姿がとても印象的で、その信頼関係の深さを改めて感じました。

さらに心に残ったのは、犬舎で暮らす保護猫との関わり合いです。猫がゆっくりと近づいてくると、ワンちゃんたちは、尻尾を振りながら優しく寄り添います。種を越えて仲良く遊ぶその姿はほほえましく、倉永犬舎で育つ子たちが、社会性豊かに成長していることを実感できる瞬間でした。

犬舎の温かな工夫

見学時の倉永ブリーダーの犬舎の様子
△左:ご自身で作成した柵
△右:日陰棚もDIYで設置
 
 
 

 

300坪のドッグランは、ただ広大なだけではなく、倉永ブリーダーが細やかに手をかけて整えている空間でした。青々とした芝はきれいに保たれ、ワンちゃんたちは思いきり走り回り、時折じゃれ合いながら楽しそうに遊んでいました。

庭の一角には小さな畑もあり、そこで育てた野菜はワンちゃんたちに与えられています。「自分たちで育てたものを安心して食べてもらいたい」という倉永ブリーダーの想いが込められているのです。

犬舎の中も驚くほど清潔で、嫌な臭いは一切なく、換気や掃除が行き届いていました。柵や小さな設備の一部は倉永ブリーダーが自らDIYで作ったもの。

すべてに「ワンちゃんたちが快適に過ごせるように」という愛情が込められており、その一つひとつの工夫が温かさとなって犬舎全体に広がっていました。

 

BreederFamiliesに参加した理由 ― 本当にワンちゃんを大切にする人が評価される仕組みへ

倉永ブリーダーに甘えるフレブルたち
△倉永ブリーダーに甘えるフレブル

 

倉永ブリーダーは、長年ブリーダーとして活動する中で「すべてのブリーダーが一律に見られてしまう現状」に強い疑問を抱いていました。中には、ワンちゃんを家族の一員ではなく利益の手段として扱う業者も少なくありません。しかし外からは違いが見えにくく、真剣に向き合うブリーダーとそうでない業者が同じように括られてしまう現実に、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えていたそうです。

「私たちは日々、家族としてワンちゃんを育てています。でも、そうでない人たちも“同じブリーダー”と呼ばれてしまう。正しく評価される仕組みがなければ、本当に大切にしている人の声は埋もれてしまうんです」

そう語る倉永ブリーダーの言葉には、25年以上ワンちゃんと共に歩んできた人だからこそ感じる切実さがありました。

そんな時に出会ったのがBreederFamiliesでした。表面的な見栄えではなく、厳しい基準を設けて本当に誠実なブリーダーだけを紹介するという姿勢に、強く共感したのです。

「ここなら、安心してワンちゃんを託せる。自分と同じようにワンちゃんを大切に想う人と飼い主さんをつなげられる」――そう確信し、倉永ブリーダーは迷わず参加を決意しました。

 

ワンちゃんと人が“家族”になる場所

飼い主さんが描いてくれたパグの子たち
△飼い主さんが描いてくれたパグの子たち

 

倉永ブリーダーの犬舎は、単なる繁殖の場ではなく、ワンちゃんが家族の一員として大切に育てられる特別な場所でした。ワンちゃんたちは自然体でのびのびと暮らし、飼い主さんとも長く続く深い絆が築かれています。

私たちが訪れて感じたのは、そこに流れているあたたかな空気と、倉永ブリーダーの真摯な想いでした。25年以上にわたってワンちゃんと共に歩んできたその経験と愛情は、これからも新しい家族とワンちゃんをつなぐ架け橋となり続けるでしょう。

 

倉永ブリーダーの詳細情報や子犬たちはこちら

おすすめ記事