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チワワを飼うんじゃなかったと後悔する前に!飼いにくいと言われる理由と対処法
チワワを飼うんじゃなかったと後悔する前に!飼いにくいと言われる理由と対処法
つぶらな瞳と小さな体で、世界中の人を魅了しているチワワ。まるでぬいぐるみのように可愛らしく、初めてワンちゃんを迎える家庭でも人気が高い犬種です。
しかし実際に飼い始めると「思っていた以上に大変」「チワワを飼うんじゃなかった」と後悔する声も少なくありません。見た目の愛らしさとは裏腹に、チワワならではの気質や体質があり、それを理解しないまま飼うとギャップに驚かされることがあるのです。
本記事では、チワワが「飼いにくい」と言われる理由を詳しく解説しつつ、飼い主ができる対処法や心構えをご紹介します。これからチワワを迎える方も、すでに一緒に暮らしている方も、後悔しないためのヒントをぜひ参考にしてください。
なぜ「チワワを飼うんじゃなかった」と後悔してしまうのか?
チワワは「小さくて扱いやすい」と思われがちですが、実際には繊細で神経質な面を持ち、飼い主がきちんと理解していないと困ることが出てきます。以下に代表的な理由を紹介します。
体が小さくても吠えやすい番犬気質
チワワは超小型犬でありながら、自分や家族を守ろうとする強い縄張り意識を持っています。郵便配達員や宅配業者が来ただけで吠えたり、散歩中に他の犬に吠えかかったりすることも珍しくありません。
「小さいから静かだろう」と思って飼うと、この番犬気質とのギャップに驚かされます。放置すれば「吠え癖」となり、近隣とのトラブルにも発展するため、子犬の頃から来客や音に慣れさせる練習が必要です。
無駄吠えや噛み癖のしつけが大変
チワワは賢いため、飼い主の態度や反応をすぐに学びます。可愛いからと甘やかしてしまうと、「吠えれば注目してもらえる」「噛めば思い通りになる」と学習してしまい、無駄吠えや噛み癖が強まります。
一度定着してしまうと矯正が難しくなるため、日常のしつけを怠らないことが重要です。特に「吠えたら無視する」「噛んだら遊びを中断する」といった一貫した対応が効果的です。
臆病さからくる攻撃的な行動
チワワは警戒心が強く臆病な一面を持ちます。怖いと感じると、防衛反応として唸ったり噛みついたりすることがあります。これは「性格が悪い」のではなく、恐怖に対抗するための本能的な行動です。
見知らぬ人や犬にいきなり近づけるのではなく、安心できる距離を保ち、少しずつ慣れさせることが大切です。
寒がりで暑さに弱い体質
シングルコートのチワワは冬の寒さに非常に弱く、暖房や洋服が欠かせません。また体が小さいため体温調整が苦手で、真夏の熱中症リスクも高い犬種です。特に夏場の散歩は早朝や夕方など涼しい時間に行う工夫が必要です。
超小型犬だからケガをしやすい
ソファやベッドから飛び降りただけでも骨折や脱臼の危険があります。関節に負担がかかりやすいため、滑り止めマットを敷いたり、ステップを設置するなど環境整備が欠かせません。
病気になりやすい
チワワには特有の遺伝的疾患や発症しやすい病気があります。代表的なのは膝蓋骨脱臼、水頭症、僧帽弁閉鎖不全症などです。小型犬であるがゆえの心臓病や関節疾患のリスクも高いため、定期的な健康診断や予防医療を心がけましょう。
飼って後悔しないために必要な心構え
チワワと幸せに暮らすためには、見た目の可愛らしさだけにとらわれず、犬種特有の性質を理解しておくことが欠かせません。チワワは小さい体に似合わず強い気質や繊細さを持っているため、飼い主の心構え次第で「大変な犬」にも「最高のパートナー」にもなります。ここでは具体的な心構えを紹介します。
甘やかしすぎない
チワワは小さいため「守ってあげなきゃ」という気持ちが強くなりやすく、つい甘やかしてしまいます。しかし、常に抱っこして移動したり、吠えたらすぐに要求を聞き入れてしまうと、ワガママになり、問題行動の原因になります。
愛情を注ぐことと甘やかすことは別です。食事や遊びの時間、ルールを一貫して守り、「飼い主がリーダー」であることを理解させることが安心につながります。
適度な散歩や運動をさせる
「小さいから室内だけで十分」と考える飼い主もいますが、チワワにとって散歩は運動だけでなく、外の世界を知り、刺激を受ける大切な時間です。
毎日の散歩は10〜20分程度でも効果的ですし、天候が悪い日は室内での知育おもちゃや軽い遊びで代用できます。運動不足は肥満や関節への負担だけでなく、ストレスからの無駄吠えにもつながるため、積極的に取り入れましょう。
社会化トレーニングを行う
チワワは臆病な性格から、見慣れない人や犬に強く警戒する傾向があります。幼い頃からいろいろな環境に慣れさせることで、落ち着いた性格を育むことができます。
例えば、散歩中に他の犬と距離を保ちながらすれ違ったり、来客におやつを渡してもらうなど、ポジティブな経験を積み重ねると効果的です。「怖いもの」ではなく「良いことが起こるもの」と認識させることが社会化のポイントです。
長時間の留守番をさせない
チワワは非常に飼い主への愛着が強い犬種です。そのため長時間の留守番は強い不安を感じやすく、分離不安症を引き起こすこともあります。
どうしても外出が必要なときは、安心できるクレートを用意し、短時間から留守番の練習を始めましょう。帰宅時に大げさに反応しないことも大切です。留守番が「特別な出来事」ではなく「日常の一部」と感じさせることが狙いです。
チワワが生活しやすい環境を整える
小さな体はケガや病気のリスクが高いため、環境づくりが非常に重要です。
- 安全対策:ソファやベッドからの飛び降り防止にステップを設置、フローリングには滑り止めマットを敷く
- 快適な温度管理:夏はエアコンで熱中症対策、冬は毛布や犬用ウェアで防寒
- 安心できる居場所:クレートやドッグベッドを「自分の安心基地」として用意してあげる
飼い主が「人間の生活空間」だけでなく「チワワの視点で安全・快適に過ごせる空間」を整えることが、長く健康に暮らすための秘訣です。
「飼いにくい」と感じる問題行動の対処法
チワワが「飼いにくい」と言われる大きな理由の一つが、問題行動です。特に無駄吠えや噛み癖、トイレの失敗、留守番が苦手といった行動は、多くの飼い主が直面します。しかし、これらは犬種の特性や育て方に起因するもので、正しい方法で向き合えば改善が可能です。ここでは主な問題行動と対処法を解説します。
無駄吠えや噛み癖のしつけ方
チワワは警戒心が強く、小さな体で自分を守ろうとするために吠えたり噛んだりすることがあります。ポイントは「なぜ吠えるのか」「なぜ噛むのか」という原因を見極めることです。
よくある吠えのタイプと対処法
- 要求吠え(おやつが欲しい・構って欲しい)
→ 無視して反応しない。吠えている間は絶対に要求をかなえない。静かになった瞬間に褒める。 - 恐怖吠え(見知らぬ人や音に反応する)
→ 距離をとって安心させる。少しずつ慣れるように「刺激に対しておやつを与える」などのカウンターコンディショニングを行う。 - 警戒吠え(来客や物音に対して)
→ 「吠える=良いことがある」と学ばせる。来客時におやつを渡してもらうのも効果的。
噛み癖の改善方法
- 遊びの最中に噛んだら即座に遊びを中断し、「噛んだら楽しいことが終わる」と学習させる
- 噛んで良いおもちゃを用意し、正しい対象にエネルギーを向けさせる
- 怖くて噛んでしまう場合は無理に触らず、少しずつ距離を縮めて慣れさせる
「叱る」のではなく「正しい行動を教える」ことがしつけの基本です。
トイレトレーニングの進め方
チワワのトイレトレーニングは根気と一貫性が大切です。失敗しても叱るのではなく、成功体験を積ませることが重要です。
トイレ成功率を上げる工夫
- 排泄のタイミング(寝起き・食後・遊びの後)にトイレに誘導する
- 成功したらすぐに褒めてご褒美を与える
- トイレシートの場所をコロコロ変えない
- 失敗したら静かに片付け、臭いが残らないように消臭する
特に小型犬は膀胱が小さいため、排泄の回数が多い傾向があります。焦らず長期的に取り組むことが成功の秘訣です。
留守番をさせる時の工夫
チワワは飼い主に依存しやすいため、留守番が苦手な子が多いです。無理に長時間留守番させると不安やストレスから吠えたり物を壊すことがあります。
留守番トレーニングのポイント
- 数分から始めて徐々に時間を延ばす
- クレートを「安心できる巣」として慣れさせておく
- 留守番中に夢中になれる知育玩具やコングを用意する
- 出かけるときも帰宅時も、過度に声をかけない(特別な出来事にしない)
「飼い主がいなくても安心して待てる」という成功体験を積ませてあげることが大切です。
まとめ
チワワは小さな体に似合わず、強い警戒心や繊細さを持った犬種です。そのため、吠えやすさや噛み癖、体の弱さなどから「飼いにくい」と感じる飼い主もいます。
しかし、それは決して「飼えない」という意味ではなく、犬種の特性を理解し、正しいしつけや環境づくりを行うことで十分に克服できます。
大切なのは「小さいから楽に飼える」という思い込みを捨て、チワワの特性を受け入れて接すること。甘やかさず、適度な運動や社会化を行い、安心できる環境を整えれば、チワワはとても忠実で愛情深いパートナーになります。
「大変さ」を理解したうえで迎えれば、きっと「チワワを飼ってよかった」と思える日々が待っているでしょう。
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