"家族"のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(佐藤景子さん)|「ちゃんとしたチワワを残したい」──人懐っこいチワワと歩む犬舎

"家族"のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(佐藤景子さん)|「ちゃんとしたチワワを残したい」──人懐っこいチワワと歩む犬舎

△人懐っこいチワワたちが、明るいリビングで出迎えてくれます
△人懐っこいチワワたちが、明るいリビングで出迎えてくれます

 

犬舎にお邪魔して、まず私たちを迎えてくれたのは、足元に集まってくるチワワたちでした。成犬も、引退したおばあちゃん犬も、みんながいっせいにこちらへ近寄ってきます。チワワといえば警戒心が強い――そんなイメージを抱いていた私たちは、いい意味で裏切られました。静岡でチワワ一筋に10年以上歩んでこられた佐藤景子さん。「ちゃんとしたチワワを残していきたい」という一本の想いが、この人懐っこさの背景にありました。

 

「もっと理想のチワワがいるのに」――憧れから歩み出した道

△人とワンちゃんが一緒に暮らす、明るい住まい
△人とワンちゃんが一緒に暮らす、明るい住まい

 

佐藤さんにこれまでの歩みを伺うと、その原点は子どものころにまでさかのぼりました。さまざまな動物に囲まれて育った佐藤さんにとって、チワワはずっと憧れの存在だったといいます。やがてご自身が家族を持ち、初めてチワワを家族として迎えたとき、その愛らしさをあらためて胸に刻みました。

 

けれど佐藤さんの心には、同時にこんな想いも芽生えていました。「もっと理想とするチワワがいるはずだ」。ただ可愛がるだけでは満たされない、その一歩先へ。憧れを抱く立場から、自らの手で理想のチワワを育てる立場へと、佐藤さんは踏み出していきます。それから10年以上、わき目もふらずチワワ一筋で歩んでこられました。チワワのことを語る佐藤さんの表情はやわらかく、それでいて芯の強さを感じさせるものでした。

 

犬舎といっても、特別に区切られた施設があるわけではありません。お邪魔してまず伝わってきたのは、ここがワンちゃんたちの"暮らしの場"そのものだということでした。佐藤さんはワンちゃんのために自宅をリフォームし、人とワンちゃんが同じリビングで、同じように日々を過ごしています。ケージにずらりと並べて管理するのではなく、家族の一員として一緒に暮らす――その空気が、部屋に足を踏み入れた瞬間から伝わってきました。

 

膝に乗り、お腹を見せて――人懐っこいチワワたちと過ごした時間

△膝によじ登り、なでてとおねだりするチワワたち
△膝によじ登り、なでてとおねだりするチワワたち

 

△お腹を見せて甘える、すっかり無防備な姿
△お腹を見せて甘える、すっかり無防備な姿

 

私たちが何より驚かされたのは、ワンちゃんたちの人懐っこさでした。先ほども触れたように、犬舎にお邪魔すると、成犬から引退したおばあちゃん犬まで、みんながいっせいに足元へ集まってきます。チワワは神経質で警戒心が強い――そんな一般的な印象は、ここではすっかり影をひそめていました。

 

しばらく腰を落ち着けていると、何頭かが当たり前のように膝の上によじ登ってきて、「なでて」とおねだりを始めます。なかには、ころんと仰向けになってお腹を見せ、「ここを撫でて」とせがむ甘えん坊も。ひとしきり撫でて手を止めると、もの足りなさそうにこちらを見上げ、ふたたび「もっと撫でて」とおねだりしてきます。そのすっかり無防備な姿は、人を心から信頼している証そのものでした。とにかく、どの子もみんな人懐っこいのです。

 

この穏やかで人なつこい性格は、偶然生まれたものではありません。子犬たちは生後50日ごろまで母犬とともに過ごし、母や兄弟から犬同士のふるまいを学びます。その後は子犬同士や、ほかのワンちゃんとも遊ばせながら、少しずつ社会性を育てていきます。そして何より、佐藤さんご本人だけでなく、ご家族みなさんが日常的に子犬に触れ、可愛がっている。人の手のぬくもりが当たり前にある暮らしのなかで、人への信頼感が自然と育っていくのです。

 

見学に訪れた方は、子犬だけでなく、その親犬や兄弟犬にも会うことができます。さらに、祖母犬やその前の世代にまで会えることもあります。代々の家族がそろって人懐っこいその様子を目にすれば、迎えようとしている子犬が将来どんなふうに育っていくのか、はっきりと思い描けるはずです。言葉で説明される以上に、その場の空気が雄弁に物語っていました。

 

「ちゃんとしたチワワを残したい」――血統の健全さへのこだわり

△健やかに育つ、あどけない子犬たち
△健やかに育つ、あどけない子犬たち

 

和やかな時間のなかでも、ブリーディングの話になると、佐藤さんの言葉には芯が通りました。とりわけ強くこだわっているのが、血統の健全さです。世の中では、いろいろな犬種が安易に混ぜ合わされてしまっている――そんな現状への危機感から、佐藤さんは交配の相手選びをとても慎重に行っています。主に頼りにしているのは、アメリカチャンピオンの系統を多数所有する優良なブリーダーさん。犬種本来のスタンダードに沿った繁殖を心がけ、確かな血を、確かなところから受け継いでいます。なかでも人懐っこい性格の系統を大切にしているところに、あの犬たちの甘え上手な気質の理由が見えた気がしました。

 

その想いは、健康への備えにもまっすぐ表れています。親犬にはチワワにとって大切なPRA(進行性網膜萎縮症)の遺伝子検査を行い、外部のワンちゃんと交配する場合でも、両親ともにクリアであることを確認したうえで掛け合わせています。子犬には複数回の健康診断を実施し、お迎えのタイミングも、その子が自分でしっかりご飯を食べられるようになってからと、一頭ずつていねいに見極めています。

 

日々の暮らしのなかにも、チワワへの細やかな気づかいが息づいていました。床は、繊細なチワワの足に負担がかからないよう、防水で滑りづらい素材に張り替えられています。母犬の体への負担にも配慮し、初回の発情では交配を見送るなど、出産は無理のない範囲にとどめる。そのどれもが、「ちゃんとしたチワワを残したい」という一本の想いから、自然とつながっているのだと感じました。

 

「売るのではなく、託している」――お迎えのあとも続く関係

△お庭でのびのびと過ごすチワワたち
△お庭でのびのびと過ごすチワワたち

 

佐藤さんのお話のなかで、いちばん心に残ったのがこの言葉でした。「売るのではなく、託している」。ワンちゃんをお譲りする相手には、しっかりと連絡を取り合える飼い主さんであることを大切にしています。命を手放すのではなく、信頼できる人へ託す――その一言に、佐藤さんのブリーダーとしての姿勢のすべてが凝縮されているように思いました。とりわけ里親としてお迎えいただく場合には、本当に信頼できる方以外にはお譲りしないという、いっそう厳しい線を引いています。

 

託したあとも、関係はそこで途切れません。お迎えの際には、フードをお渡しし、新しい暮らしの第一歩を支えます。お迎え後もLINEでいつでも相談でき、ワンちゃんのお誕生日には佐藤さんからあたたかなメッセージが届くことも。さらに、飼い主さんが主催するオフ会も定期的に開かれ、飼い主同士、そして佐藤さんとのつながりが長く続いていきます。

 

「ちゃんとしたチワワを残していきたい」。その想いと、誠実なブリーダーだけを選んで紹介するというBreederFamiliesのあり方に、佐藤さんは深く共感してくださいました。流行や数ではなく、犬種への愛情と健全さを大切にする。その一点で、私たちは同じ方向を向いています。

 

まとめ

△すっかり安心しきって膝に集まるチワワたち
△すっかり安心しきって膝に集まるチワワたち

 

警戒心が強いと思われがちなチワワが、これほどまでに安心しきって人の膝に甘えてくる――佐藤景子さんの犬舎で過ごした時間に残ったのは、その光景の温かさでした。それは、佐藤さんが10年以上をかけて、血統の健全さと日々の愛情を一つずつ積み重ねてきたことの、何よりの証なのだと思います。

 

「もっと理想のチワワを」と歩み始め、「売るのではなく、託している」と語る佐藤さん。お迎えのあとも長く寄り添ってくれるその姿は、はじめてチワワを迎える方にとって、大きな安心になるはずです。人懐っこく、愛され上手なチワワたちと出会いたい方に、ぜひ知っていただきたいブリーダーさんです。

 

佐藤景子ブリーダーの詳細情報や子犬たちはこちら

Breeder Familiesについて

BreederFamiliesのブリーダーを通じて ワンちゃんをお迎えすることが、 ペットをとりまく社会課題の解決に繋がります。

私たちが目指すのは、営利優先の悪徳ブリーダーを減らし、責任と愛情を持つ優良ブリーダーを支援することで、ワンちゃんの福祉が守られる社会の実現。
目の前の子犬だけでなく、親犬や引退犬も大切にされる環境を作り上げ、すべてのワンちゃんに優しいブリーディング環境の普及にむけて活動しています。

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