ブリーダー紹介
"家族"のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(安田芳枝さん)|託されたパーティカラーをつなぐ――静岡の庭のある家で、トリマーが育てるスタンダードプードル
"家族"のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(安田芳枝さん)|託されたパーティカラーをつなぐ――静岡の庭のある家で、トリマーが育てるスタンダードプードル
見学で伺った安田芳枝さんのお宅は、大きなスタンダードプードルたちが、のびのびと暮らす家でした。
広い家の中を思い思いに歩き、安心しきってくつろぐワンちゃんたち。その姿から、この家がワンちゃんたちにとって安心できる場所なのだと伝わってきました。
静岡でパーティカラーのスタンダードプードルを育てる安田さん。トリマーでもあり、自他ともに認める大のプードル好きです。
プードルと暮らして20年――ショップで感じた思いと、託された血統
安田さんは、生まれたときから犬や猫、インコに囲まれて育ちました。20年ほど前にスタンダードプードルを迎え、それからはずっとスタンダードプードルに触れ続けてきました。
23年間トリミングサロンを営んできた安田さん。サロンを開く前は、ペットショップで9年ほど働いていたそうです。そこで感じたのは、ある種の寂しさでした。
情が移った子が買われていき、その後どうしているのかがわからなくなる。それがいやになったのだと、安田さんは話してくださいました。
ブリーディングを始めたきっかけは、10年来の友人です。友人は、パーティカラーのスタンダードプードルを育てていました。
その友人から、ブリーディングできる女の子を迎えさせてもらったのが始まりです。
パーティカラーはパーティカラーとしてつないでいく。それが安田さんの大切にしていることです。単色との掛け合わせは行わず、受け継いだ血統を守っています。
ドッグショーにも出たい気持ちはあるものの、今は時間がないそうです。それでも、今回交配した子の父犬はインターナショナルチャンピオンを取った子。ショーにも出られるレベルを目指した繁殖を続けています。
ブリーディングのために選んだ、庭のある家
以前は東京で暮らしていた安田さん。東京では、ワンちゃんたちを庭でのびのび遊ばせるのが難しくなってきたといいます。
そこで、パーティカラーの子たちの繁殖を決めたとき、庭の広い家へ移ることにしました。庭があることが、この家を選んだ理由です。
家を買ってからは、自分たちで草を抜き、人工芝を敷きました。そうしてできたのが、約300坪のドッグランのような庭です。
成犬たちは、玄関を開ければそのまま庭へ。朝と夕方には、1時間ほどボール投げをして遊びます。夏には庭にプールを置き、水遊びも楽しんでいます。
お散歩は、お寺などがある車通りの少ない道を歩きます。ただ、このあたりは歩いていても、ほかのワンちゃんに会うことがありません。
そこで、車でエコパや浜名湖周辺の公園にも出かけます。ワンちゃんの集まりで、ほかの子たちと遊ぶこともあるそうです。
庭へつながるお産部屋で、子犬たちは育つ
お産部屋は、ふだんはトリミングに使っている部屋です。もとは6畳間で、出産のときには、安田さんも母犬と一緒にここで寝ています。
出産の話になると、安田さんは「涙しちゃう」と口にしました。
このお産部屋からは、そのまま庭に出られます。子犬たちも、ある程度の日齢になると、ひなたぼっこに外へ出してもらえるそうです。
子犬たちは、2回目のワクチンまではお産部屋で過ごします。お迎えまでは母犬やきょうだいと一緒です。
さらに、先住犬のなかで信頼のできる、いろいろな年代の子たちとも関わらせます。犬同士の付き合い方を、自然に身につけていきます。
家の中では、テレビをつけっぱなしにしています。近くの静岡空港を飛ぶ飛行機の爆音や、茶刈り機の音も聞こえる環境です。
さまざまな音に囲まれて育つことで、子犬たちは生活音に慣れていきます。トイレトレーニングもしてから、新しいおうちへ送り出しています。
「そぼろちゃん」「おこわちゃん」「つばめ君」――広い家でくつろぐ親犬たち
見学が始まると、まずワンちゃんたちの鳴き声が聞こえてきました。けれど、それもほんの少しのあいだだけ。すぐに静かになりました。
ふだんも、電話や来客のときに吠えるのは最初の3分ほど。安田さんは笑いながら、そう話してくださいました。
成犬たちは、広い家の中をフリーで過ごしています。見学のあいだも、それぞれが思い思いに家の中を歩いていました。
印象的だったのは、安田さんの後ろをずっとついて歩く姿です。小さいうちから触ってもらい、いつも人と一緒にいるので、みんな人が大好き。膝の上の取り合いになるほどだそうです。
親犬たちには、ひとりひとり名前があります。「そぼろちゃん」「おこわちゃん」「つばめ君」。安田さんは、そう名前で呼びかけていました。
廊下に目をやると、横になって眠っている子もいました。大きな体を伸ばし、すっかりリラックスしてくつろいでいます。ここが安心できる場所なのだと、その寝姿が教えてくれるようでした。
繁殖を引退した子も、ずっと家で暮らしています。15歳近くになったその子は、ときどきぶつかりながらも、家の中を歩いているそうです。
トリマーだからできる、毎日のケア
安田さんはトリマーなので、トリミングは家でできます。トリミングとシャンプーは月1回を目安にしています。
夏のプールの季節が終わり、顔の毛が伸びてきた子は、短く整えてあげるそうです。
歯磨きもしていて、歯石も自分で取れます。爪切りも欠かしません。抵抗しようとする子も、トリミング台に乗せれば観念するのだと、安田さんは笑います。
おかげで、ワンちゃんたちの歯はきれいで、爪も短く保たれています。
食事は、グレインフリーのフードを中心に約10種類を使い分けています。長くかかってきた獣医師から、同じご飯をあげ続けないようにと言われたことがきっかけです。
涙の様子やお腹の調子を見ながら、フードを変えていきます。サバ缶や鮭の骨、煮た肉などのトッピングで、食いつきも工夫しています。
まとめ
安田さんの後ろをついて歩くプードルたちと、廊下で安心しきって眠る姿。見学で目にしたその光景は、この家で大切に育てられていることを何より物語っていました。
友人から託されたパーティカラーをつなぎ、一頭一頭に名前を呼んで愛情を注ぐ安田さん。私たちBreederFamiliesも、その姿勢に深く共感しています。安心しておすすめできる犬舎です。
Breeder Familiesについて
BreederFamiliesのブリーダーを通じて ワンちゃんをお迎えすることが、 ペットをとりまく社会課題の解決に繋がります。
私たちが目指すのは、営利優先の悪徳ブリーダーを減らし、責任と愛情を持つ優良ブリーダーを支援することで、ワンちゃんの福祉が守られる社会の実現。
目の前の子犬だけでなく、親犬や引退犬も大切にされる環境を作り上げ、すべてのワンちゃんに優しいブリーディング環境の普及にむけて活動しています。