”家族”のようにワンちゃんを大切にするブリーダー紹介(宮嵜尚美さん)|ワイヤーダックスの魅力を守るブリーダー

写真慣れしているダックス
△写真を撮らせてくれたワイヤーダックスたち

 

長野県の駅近くにある犬舎で、ワイヤーダックス専門のブリーダーとして活躍する宮嵜ブリーダー。日本では珍しいこの犬種の魅力を守るため、18年以上にわたってブリーディングを続けています。

もともとトリマーとしてキャリアをスタートしました。たくさんのワンちゃんと接してきた宮嵜ブリーダーですが、健康トラブルを抱えたワンちゃんを多く見てきたこともあり、「健康で健全なワンちゃんを育てたい」という思いが強くなったそうです。

その中でも、特に大好きだったのがワイヤーダックス。宮嵜ブリーダーは、この犬種の特徴を正しく受け継いでいくことに強いこだわりを持っています。現在、日本ではワイヤーダックスにロングの血を掛け合わせるブリーダーもいますが、宮嵜ブリーダーは「純粋なワイヤーの毛質を持つ子を残したい」と考え、必ずワイヤー同士の組み合わせでブリーディングを行っています。

 

健康を支える食事と、お迎え後も安心できる社会化

自由に好きなところで休むダックス
△自由に好きなところで休むダックス

 

宮嵜ブリーダーの犬舎では、ワンちゃんの健康と社会化の両方を大切にしています。成長に欠かせない栄養バランスのとれた食事、そして新しい環境にも適応しやすくするためのしつけと社会化。そのどちらも丁寧に行われているからこそ、お迎え後の暮らしもスムーズになります。

健康の源となる食事

ワンちゃんの健康は、毎日の食事からつくられます。特に子犬の成長期は、一生の健康を左右する大切な時期。そのため、宮嵜ブリーダーは「体に優しく、しっかりと栄養が摂れる食事」にこだわっています。

食事には無添加のナチュラルフードを使用し、消化に負担をかけない低脂肪の鹿肉を取り入れています。鹿肉は高タンパクで栄養価が高く、筋肉の発達をサポートしながら、胃腸にも優しい食材です。

また、子犬と成犬では必要な栄養バランスが異なるため、成長期の子犬には適度なカロリー調整を行い、しっかりとした体づくりをサポート。さらに、消化酵素や乳酸菌のサプリメントを加えることで、腸内環境を整え、消化吸収を助ける工夫もされています。

こうした丁寧な食事管理が、ワンちゃんの健やかな成長と、一生の健康を支える土台になっています。

社会化を重視し、お迎え後も安心できるしつけ

新しい家族のもとに行った後、ワンちゃんがスムーズに新生活を送れるかどうかは、子犬の頃の社会化が大きく影響します。

まず、子犬は、母犬だけでなく、面倒見のいい成犬たちとも一緒に過ごさせることで、自然な形で社会性を身につける環境を整えています。

また、1日2回ほど体重を計測し、成長の変化を細かく確認しながら、小さいうちからたくさん触れることで、人の手に慣れるよう配慮しています。普段から体に触れられることに慣れていると、お迎え後のスキンシップや健康管理がしやすくなります。

また、お迎え後の生活で大きな悩みとなりやすいのが、トイレのしつけです。宮嵜ブリーダーの犬舎では、トイレトレーニングも丁寧に行い、できる限りお迎え後の負担が少なくなるよう配慮しています。

さらに、お迎え後に一人でサークルに入って落ち着けるようにするための練習も行っています。いきなり新しい環境でサークルに入ることになると、不安を感じるワンちゃんも多いため、犬舎にいるうちからサークルに慣れさせることで、安心して過ごせるようにしているのが特徴です。

こうした細やかな配慮により、お迎え後もスムーズに新しい生活を始められる環境が整えられています。飼い主さんの負担を減らしながら、ワンちゃんが安心して過ごせるようにするための工夫が、宮嵜ブリーダーの犬舎には詰まっています。

 

宮嵜ブリーダーの犬舎とワイヤーダックスの魅力

一緒に写真を撮ってくれたダックスたち
△一緒に写真を撮ってくれたダックスたち

 

犬舎の環境

宮嵜ブリーダーの犬舎は、トリミング店舗を活用したスペースになっています。

印象的だったのは、ワンちゃんたちがのびのびと動き回れる十分な広さが確保されていること。頭数が多すぎないため、一頭一頭に目が行き届き、ワンちゃんたちが落ち着いて生活できる環境が整えられています。

また、犬舎内はこまめに掃除と消毒が行われており、ほとんど匂いを感じませんでした。犬舎特有の強いにおいがなく、空気が澄んでいるのは、衛生管理が徹底されている証拠です。床やケージも清潔に保たれていました。

人懐っこく、愛嬌たっぷりのワイヤーダックスたち

宮嵜ブリーダーのワイヤーダックスは、力強さと愛嬌を兼ね備えた、魅力あふれるワンちゃんたちです。

まず、ワイヤーダックスならではの毛並みの美しさも際立っています。ワイヤーの毛質が適切に維持されており、しっかりとした手触りと独特の風合いが特徴的。宮嵜ブリーダーが「本来のワイヤーダックスらしさを残したい」とこだわりを持って育てているからこそ、この美しい毛並みが受け継がれているのだと感じました。

また、性格はとてもフレンドリーで、初めて会った私にも警戒することなく、すぐに近寄ってきてくれました。ワンちゃんによっては、見知らぬ人が来ると少し距離を取ることもありますが、宮嵜ブリーダーのダックスたちは、しっぽを振りながら近づいてきて、「一緒に遊ぶ?」とでも言うような表情を見せてくれました。その温かさに、自然とこちらも笑顔になります。

見学中には、私とダックスたちが並んで一緒に写真を撮る場面もありました。モデル犬として活躍している子もいるだけあって、カメラを向けるとお行儀よく座ってくれたり、隣にちょこんと寄り添ってくれたり。撮影に慣れているからなのか、リラックスしながら自然にポーズを取る姿が印象的でした。

 

BreederFamiliesに参加した理由

日向ぼっこするダックスたち
△日向ぼっこするダックスたち

 

宮嵜ブリーダーは、これまでずっと「良いブリーダーとは何か?」を考えながらブリーディングに取り組んできました。

ワンちゃんの健康を第一に考え、適切な環境で大切に育てることを徹底する一方で、ブリーダー業界全体には、必ずしもその考えが共有されていない現実があります。

そのため、宮嵜ブリーダーは自身でもTikTokを通じて発信を続け、「健康で社会性のあるワンちゃんを育てることの大切さ」を伝えてきました。そして、BreederFamiliesの理念を知ったとき、「自分が大切にしてきた考えと同じだ」と感じたそうです。

こうして、宮嵜ブリーダーはBreederFamiliesへの参加を決めました。自身のこだわりや信念を共有できる場所で、ワイヤーダックスの魅力を正しく伝えていくために、これからもより良いブリーディングを続けていきます。

 

まとめ

宮嵜ブリーダーは、日本では珍しいワイヤーダックス専門のブリーダーとして、健康で健全なワンちゃんを育てることにこだわりを持っています。

食事管理から社会化、トイレトレーニングに至るまで、お迎え後の生活を考えた丁寧な飼育を徹底。ワイヤーダックスの魅力を正しく受け継ぎながら、健康で人懐っこいワンちゃんに育てています。

そんなこだわりを持つ宮嵜ブリーダーが、BreederFamiliesの理念に共感し、参加を決めました。ワンちゃんを家族の一員として迎えたいと考える方にとって、安心して相談できるブリーダーです。

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