お金がないのに犬を飼うのは危険!1頭にかかる費用やお金のかかりにくい犬種

ワンちゃんを迎えることは、多くの人にとって夢のような出来事ですが、その決断には慎重な準備が必要です。ワンちゃんを飼うには、生涯を通じて食費、医療費、日用品などのさまざまな費用が発生します。特に経済的な余裕がない状態で飼い始めると、適切なケアができなくなり、ワンちゃんの健康や飼い主自身の生活にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

本記事では、ワンちゃんを飼う際に必要となる費用の具体例や、お金がない状態で迎えるリスクについて詳しく解説します。また、比較的費用がかかりにくい犬種の特徴や、迎える前に考えるべきポイントも紹介しますので、長く幸せに暮らせるかどうかを判断するための参考にしてください。

 

お金がないのに犬を飼うリスクとは

ワンちゃんを飼うためには、毎月一定の費用が発生します。経済的な余裕がないと、ワンちゃんの健康や生活の質に影響が出るだけでなく、飼い主自身の負担が増し、最悪の場合は飼育を断念せざるを得なくなることもあります。ここでは、具体的なリスクについて説明します。

1.十分な食事を与えられないかもしれない

ワンちゃんの健康を維持するには、栄養バランスの取れたフードを毎日適量与えることが不可欠です。しかし、経済的な余裕がないと、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 質の低いフードを選ばざるを得ない
    安価なフードは、必要な栄養素が不足していたり、添加物が多く含まれていたりすることがあります。長期的に見ると、栄養不足による健康リスクが高まります。
  • 量を減らしてしまう
    食費を抑えようとフードの量を制限すると、ワンちゃんが空腹を感じるだけでなく、成長や健康に悪影響を及ぼします。特に子犬やシニア犬は適切な栄養が欠かせません。
  • 手作り食に頼りすぎる
    手作り食は一見健康的に思えますが、栄養バランスを考えずに与えると、特定の栄養素が不足し、健康トラブルを引き起こすことがあります。

2.十分な治療を受けさせられないかもしれない

ワンちゃんが健康に過ごすためには、定期的な健康診断やワクチン接種が必要です。しかし、経済的に余裕がないと、以下のような事態が起こり得ます。

  • 病気やケガをしても病院に行けない
    突然の体調不良やケガに対応できず、放置することで症状が悪化することがあります。
  • 適切な治療を受けさせられない
    例えば、ヘルニアや骨折などの手術には数十万円の費用がかかることがあります。金銭的な理由で治療を受けさせられないと、ワンちゃんが苦しむことになります。
  • 慢性的な疾患のケアができない
    アレルギーや心臓病などの慢性疾患を持つワンちゃんは、継続的な投薬や通院が必要になります。医療費の負担が厳しいと、適切なケアを受けさせられなくなる可能性があります。

3.ストレスで愛犬と良好な関係が築けないかもしれない

経済的な不安は、飼い主自身のストレスとなり、ワンちゃんとの関係にも影響を与えます。

  • 飼い主がイライラしてしまい、適切な接し方ができなくなる
  • ワンちゃんがストレスを感じ、吠え癖や噛み癖が出る
  • しつけをする余裕がなくなり、問題行動が悪化する

ワンちゃんとの幸せな生活には、精神的な余裕も不可欠です。

途中で手放さなければならないかもしれない
経済的な事情が悪化すると、ワンちゃんを飼い続けることが難しくなることがあります。

  • 収入が減り、維持費を負担できなくなる
  • 予想以上に医療費がかかる
  • 生活環境が変わり、飼えなくなる(引っ越しなど)

やむを得ず手放すことになった場合、ワンちゃんも飼い主も大きなストレスを抱えることになります。

 

犬の一生にかかる費用は200万~400万円

ワンちゃんを飼うためには、生涯で200万~400万円ほどの費用がかかるとされています。特に、サイズによってかかる費用が大きく変わるため、迎える前にしっかりと把握しておくことが重要です。

犬のサイズ別・生涯費用の目安

  • 小型犬:200万~300万円
    → 食費や医療費が比較的少なく、トリミング費用も犬種によるが抑えやすい。
  • 中型犬:250万~350万円
    → 小型犬よりも食費や医療費がかかるが、大型犬ほどではない。
  • 大型犬:300万~400万円
    → 食費が多く、医療費や大型犬向けの用品費も高額になりがち。

毎月2万円前後の維持費用がかかる

ワンちゃんを健康に育てるには、毎月の維持費も考慮する必要があります。

【主な維持費の内訳】

  • 食費(5,000~10,000円)
    → ワンちゃんのサイズやフードの種類によって変動。高品質なフードほどコストがかかる。
  • トリミング費用(3,000~10,000円)
    → 長毛種は頻繁なトリミングが必要で、短毛種に比べて費用がかさむ。
  • 医療費(3,000~10,000円)
    → ワクチン、フィラリア予防、ノミ・ダニ対策など、健康維持のための必須項目。
  • 用品代(2,000~5,000円)
    → トイレシートやお手入れ用品、おもちゃなどの消耗品の費用。

不測の病気やケガの治療費には10万円以上必要

ワンちゃんが病気やケガをした場合、治療費は高額になることがあります。特に手術や入院が必要になると、一度に数十万円かかることも。

【主な医療費の例】

  • 骨折の手術(20万~50万円)
    → 活発な犬種ほどリスクが高く、治療費も高額になりやすい。
  • ヘルニアの手術(30万~80万円)
    → ダックスフンドやフレンチブルドッグなど、特定の犬種がかかりやすい。
  • 腫瘍の摘出手術(20万~100万円)
    → 年齢とともにリスクが高まるため、シニア犬では特に注意が必要。

ワンちゃんの一生には、予想以上の費用がかかる可能性があるため、事前にしっかり準備し、万が一のためにペット保険なども検討しておくと安心です。
 

お金のかかりにくい犬種の特徴

ワンちゃんを迎える際、犬種によってかかる費用が大きく異なります。一般的に、お金がかかりにくい犬種には以下の特徴があります。これらのポイントを理解しておくと、家計への負担を抑えながらワンちゃんと暮らすことができます。

小型犬は大型犬よりも食費が少ない

ワンちゃんの食費は、体の大きさに比例して増えていきます。小型犬は胃の容量が小さいため、一度に食べる量が少なく、大型犬に比べて毎月の食費を抑えやすいです。

【具体例】

  • 小型犬(例:チワワ、ミニチュアダックスフンド)
    → 1日あたり50g〜100gのフードで十分。月々の食費は約5,000〜7,000円程度。
  • 大型犬(例:ゴールデンレトリーバー、シベリアンハスキー)
    → 1日あたり300g〜500g以上のフードが必要。月々の食費は10,000円を超えることも。

「小型犬=必ず安く済む」というわけではなく、高品質なフードを選べばコストはかかりますが、大型犬と比べると全体的に食費を抑えやすい傾向があります。

短毛な犬は長毛種よりもトリミングの費用が少ない

ワンちゃんの被毛の長さによって、お手入れの頻度やトリミング費用が変わります。特に長毛種は、毛玉や絡まりを防ぐためにこまめなカットが必要です。一方で、短毛種は日常的なブラッシングだけで十分なことが多く、トリミング費用がかかりにくくなります。

【具体例】

  • 短毛種(例:フレンチブルドッグ、ミニチュアピンシャー)
    → トリミング不要。自宅でのシャンプーやブラッシングで手入れできる。
  • 長毛種(例:トイプードル、シーズー)
    → 1〜2ヶ月ごとにカットが必要。1回あたり5,000〜10,000円のトリミング代がかかることも。

ただし、短毛種でも毛の生え変わり(換毛期)がある犬種は抜け毛の処理が必要になります。

丈夫な犬は病気にかかりにくく医療費を抑えられる

ワンちゃんの健康状態は犬種によって異なり、遺伝的に病気にかかりやすい犬種もいます。比較的丈夫な犬種を選ぶことで、病気やケガのリスクを減らし、医療費の負担を軽減できます。

【具体例】

  • 病気になりにくい犬種(例:柴犬、ミニチュアシュナウザー)
    → 遺伝的に強く、健康管理がしやすい。
  • 持病が出やすい犬種(例:パグ、ブルドッグ)
    → 短頭種は呼吸器系の疾患が出やすく、治療費がかさむことがある。

また、犬種に関係なく適切な食事管理や運動を心がけることで、病気を予防しやすくなることも重要です。

 

犬を飼う前に考えるべきこと

ワンちゃんを迎える前に、経済的なことだけでなく、生活スタイルや家族の意向も慎重に検討する必要があります。安易に飼い始めると、思わぬ負担が生じ、最悪の場合、手放さざるを得なくなることも。以下のポイントを事前にチェックし、本当に飼育できるかどうかを見極めましょう。

経済状況は安定しているか

ワンちゃんを飼うには、生涯で200万~400万円の費用がかかります。さらに、不測の病気やケガが発生すれば、突然10万円以上の医療費が必要になることもあります。

【飼い始める前にチェックするポイント】

  •  毎月の固定費(家賃・光熱費・食費)を差し引いても、ワンちゃんの維持費を支払えるか?
  •  いざというときのために、貯金やペット保険の加入を検討できるか?
  •  急な出費にも対応できるだけの収入の安定性があるか?

経済的に厳しい状態でワンちゃんを迎えると、医療費を払えず適切な治療を受けさせられないケースもあるため、慎重に判断しましょう。

生活スタイルを犬に合わせられるか

ワンちゃんは、毎日の散歩やお世話が必要な生き物です。飼い主の生活スタイルが犬に合っているかを事前に考えましょう。

【生活に与える影響の例】

  • 朝晩の散歩が日課になる(雨の日でも必要)
  • 旅行や外出が制限される(ペットホテルやシッターの手配が必要)
  • 仕事が忙しい場合、留守番時間が長くなり、ストレスや分離不安の原因になる

「家にいる時間が少ない」「頻繁に出張がある」などの理由で十分なケアができない場合、ワンちゃんを迎えるのは難しいかもしれません。

家族の同意は得られているか

ワンちゃんは家族の一員になります。そのため、一緒に暮らす家族全員の同意があることが重要です。

【確認すべきポイント】

  •  家族の誰かに犬アレルギーがないか?
  •  しつけや世話の分担を明確にできるか?
  •  いざというときに、家族が協力して世話をできるか?

「自分だけが犬を飼いたい」と思っていても、他の家族が協力的でなければ、ワンちゃんにとっても不幸な環境になりかねません。

 

まとめ

 ワンちゃんを飼うことは、時間的にも経済的にも大きな責任が伴うものです。特に費用の面では、生涯で200万〜400万円が必要になり、毎月の維持費や万が一の医療費なども考慮しなければなりません。

お金がない状態でワンちゃんを迎えてしまうと、適切な食事や医療を提供できないリスクがあり、最悪の場合、飼育を続けられずに手放さなければならないこともあります。そのため、迎える前に自分の経済状況や生活スタイルをしっかりと見直すことが重要です。

もし、費用を抑えながらワンちゃんを迎えたい場合は、小型犬やトリミング不要の犬種を選ぶなどの工夫もできますが、それでも基本的な費用は発生します。ワンちゃんと飼い主がともに幸せに暮らせるよう、経済的な準備をしっかり整えた上で迎えることをおすすめします。

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