ブリーダーとペットショップの違いは?どっちがいい?
ワンちゃんを家族に迎えるとき、ブリーダーとペットショップ、どちらから迎えるのが良いのでしょうか?子犬の健康や心身への負担、情報の透明性、価格など、選び方によってその後の生活に大きな影響を与えるポイントがあります。本記事では、ブリーダーとペットショップの違いを詳しく解説し、選択に迷ったときに参考になる基準やサポート方法もご紹介します。後悔しないワンちゃん選びのために、ぜひ最後までお読みください。
ブリーダーとペットショップの違い
表:ペットショップとブリーダーの違い
1. ペットの流通の仕組み
主なペット流通
ワンちゃんが飼い主のもとに届くまでには、主に3つの流通パターンがあります。
ワンちゃんが飼い主のもとに届くまでの流通経路には、以下の3つのパターンがあります。
1つ目は、「①ブリーダー → ペットオークション → ペットショップ → ユーザー」という流れです。ブリーダーが繁殖した子犬をオークションに出品し、そこで仲介業者やペットショップが落札して店舗で販売します。
2つ目は、「②ブリーダー → ペットショップ → ユーザー」のパターンで、オークションを経由せず、ブリーダーから直接ペットショップに子犬が渡ります。
3つ目は、「③ブリーダー → ユーザー(直販)」で、ブリーダーが直接飼い主に子犬を引き渡す流れです。
2. 価格
ペットショップとブリーダーでは、子犬の価格に大きな違いがあります。
ペットショップの場合、子犬が店舗に並ぶまでには、ブリーダーからペットオークションを経て、仲介業者やペットショップへと複数の段階を経由します。その過程で中間マージンが加算され、最終的な販売価格は仕入れ値の2〜3倍になることが多いです。さらに、店舗の家賃や人件費、広告費なども販売価格に上乗せされるため、特に人気の犬種や血統書付きの子犬は高額になります。
ブリーダーの場合、子犬を直接購入するため中間マージンが発生しません。そのため、ペットショップと比べると比較的安価に子犬を迎えられることが多いです。ただし、優良ブリーダーは健康管理や育成環境にコストをかけているため、極端に安いことはありません。価格は犬種や血統、健康診断やワクチン接種の有無によって変動します。
注意したいのは、価格があまりに安い場合です。こうした場合、母犬への過剰な負担や劣悪な育成環境、食事の質を下げてコストカットしている可能性もあります。子犬の健康や育成環境についてもしっかり確認することが大切です。
3. 子犬への心身の負担
子犬にとって、移動や環境の変化、社会化のプロセスは心身に大きな影響を与えます。
子犬にとって、移動や環境の変化、社会化の過程は心身に大きな影響を与えます。ここでは、ペットショップとブリーダー、それぞれのケースで子犬がどのような負担を受けるのかを詳しく見ていきましょう。
①移動による負担
ペットショップの場合、子犬はブリーダーからペットオークションに出品され、そこからペットショップへと何度も移動します。1回の移動は数時間から数十時間にも及び、狭いケージの中で揺れや騒音、温度変化にさらされるため、ストレスや疲労が蓄積しやすいです。輸送中に免疫力が低下し、感染症のリスクが高まることもあります。
ブリーダーの場合は、ブリーダーのもとから直接飼い主の家に移動するだけです。多くの場合、自家用車での短距離移動で済むため、子犬へのストレスは少なく、安心感を持ったまま新しい環境に移ることができます。
②環境の変化による負担
ペットショップの場合、子犬はブリーダー、オークション会場、輸送トラック、ペットショップと、短期間で何度も環境が変わります。慣れない場所や見知らぬ人、他の動物との接触が続くため、不安や恐怖心が高まります。さらに、ペットショップに到着してからもケージ内で過ごす時間が長く、生活リズムが乱れがちです。
ブリーダーの場合、子犬は生後2か月頃まで母犬や兄弟犬と一緒に慣れた環境で過ごします。お迎えの際の環境の変化は1回だけなので、精神的な安定を保ったまま新しい生活に適応しやすいです。また、ブリーダーが子犬のペースに合わせて新しい環境に慣れさせるため、安心感があります。
③社会化の影響
ペットショップの場合、子犬は母犬や兄弟犬と早い段階で引き離されることが多いため、犬同士の遊びを通じたコミュニケーションの学びが不足します。さらに、ペットショップではケージ内で過ごす時間が長く、人との触れ合いも限られるため、社会化が不十分になりがちです。
ブリーダーの場合は、母犬や兄弟犬と十分な時間を過ごし、犬同士のコミュニケーションをしっかりと学びます。また、ブリーダーが日常的に人と触れ合う機会を作っているため、人懐っこい性格に育ちやすいです。
4. 情報の透明性
子犬を家族に迎える際、親犬の健康状態や育成環境の情報は非常に重要です。将来の健康リスクや性格にも影響するため、情報の透明性が高いかどうかを確認することが大切です。
①親犬に関する情報
ペットショップの場合、親犬に関する情報はほとんど提供されないことが多いです。親犬の血統や健康状態、性格が不明なため、子犬に遺伝的な疾患があるかどうかを事前に知ることは困難です。
一方、ブリーダーの場合は、親犬の血統書や健康診断書を確認できることが多く、親犬の性格や体質、遺伝疾患のリスクについて詳しく教えてもらえます。また、見学の際に親犬と直接対面できることもあり、子犬が将来どのような性格や体格に育つのか、イメージしやすいのが特徴です。
②育成環境に関する情報
ペットショップの場合、子犬がどのような環境で育ったのかを知ることは難しく、衛生状態や育成方針が不透明です。劣悪な環境で育った子犬は免疫力が低く、将来的に健康面での不安が残ることもあります。
ブリーダーの場合は、育成環境を見学できるため、子犬がどのような場所で育ったのかを確認できます。清潔な環境や、子犬の健康を考えた適切な管理がされているかを自分の目で見ることができるため、安心して迎え入れることができます。また、ブリーダーが食事や健康管理にどのように取り組んでいるかも具体的に知ることができます。
5. サポート体制
ペットショップの場合、子犬を購入した後のサポートはほとんど期待できません。基本的に購入後は自己責任でしつけや健康管理を行う必要があります。
ブリーダーの場合、お迎え後も子犬のしつけや健康管理について相談できるサポート体制が整っていることが多いです。
ブリーダーから子犬を迎えるメリット・デメリット
メリット
1. 健康で社会性のある子犬を迎えられる
ブリーダーから迎える子犬は、健康面での安心感があります。遺伝的な疾患のリスクが低く、適切な健康管理を受けているため、将来的な病気やケガのリスクが抑えられます。また、母犬や兄弟犬と十分に過ごすことで社会性が育まれ、日常生活で問題行動が少なくなるため、飼い主が育てやすく、ストレスの少ない生活が期待できます。
2. 将来の安心感を得られる情報が揃っている
親犬の健康状態や性格、育成環境が事前にわかるため、子犬の将来の姿を想像しやすくなります。例えば、親犬が穏やかな性格であれば、その子犬も同様の性格に育つ可能性が高く、理想のパートナーとの生活を描きやすくなります。さらに、育成環境が清潔で整っていることを確認することで、迎え入れる子犬の健康や幸福に対する自信と安心感が得られます。
3. 飼い主としての自信と安心感をサポートしてもらえる
ブリーダーからは、お迎え後も子犬の健康やしつけについてアドバイスを受けられるため、困ったときに頼れるサポーターがいるという安心感があります。特に初めてワンちゃんを飼う場合、成長段階ごとの適切なケアやしつけ方法を教えてもらえることで、飼い主としての自信を持ちやすくなります。日々の悩みを解消しながら、子犬との絆を深めることができます。
デメリット
1. 理想のパートナーを見つけるための手間がかかる
信頼できるブリーダーを見つけるためには、リサーチや見学など時間と労力が必要です。インターネットで調べたり、実際に見学に行ったりと手間がかかるため、「すぐに子犬を迎えたい」という方にとっては負担に感じるかもしれません。また、悪質なブリーダーを避けるためには、専門的な知識もある程度必要です。
ただし、手間をかけた分だけ、理想の子犬との出会いに対する満足感や安心感が高まります。
2. 遠方の場合、移動が大変
優良なブリーダーが遠方にいる場合、子犬を迎えに行くためには長距離の移動が必要になります。交通費や時間がかかり、移動中に子犬がストレスを感じる可能性もあります。また、天候や交通状況によってスケジュールが変わることもあり、思うように進まないこともあるでしょう。
とはいえ、遠方まで足を運ぶことで、より納得できる子犬との出会いが期待できます。
ペットショップから子犬を迎えるメリット・デメリット
メリット
1. 気軽に触れ合い、ワンちゃん選びを楽しめる
ペットショップでは気軽に立ち寄って、実際に子犬と触れ合うことができます。さまざまな犬種を見比べながら選べるため、「この子だ!」という直感を大切にした選び方が可能です。気軽に訪れることで、子犬選びそのものを楽しめるという価値があります。
2. その日のうちに新しい生活を始められる
ペットショップで気に入った子犬が見つかった場合、すぐに購入して連れて帰ることができます。待ち時間なく、新しい家族との生活を始められるため、スピーディーにワンちゃんとの日常を楽しみたい人にとって大きな魅力です。
デメリット
1. 健康面や問題行動のリスクを抱える可能性がある
ペットショップに並ぶ子犬は、長時間の輸送や何度も環境が変わることによるストレスが原因で、健康面に問題を抱えることがあります。免疫力が低下している状態で新しい家に迎えられると、体調不良や感染症にかかりやすく、治療費や通院の手間がかかる可能性が高まります。
さらに、子犬が母犬や兄弟犬と十分に過ごせていないため、社会性が不十分になりがちです。早い段階で引き離されると、犬同士のコミュニケーションや人との接し方を学ぶ機会が少なく、噛み癖、無駄吠え、分離不安などの問題行動が現れやすくなります。
こうした問題行動は、しつけに時間と労力がかかるだけでなく、しつけがうまくいかない場合、飼い主との生活にストレスを感じる要因になります。特に、しつけの知識や経験が少ない飼い主にとっては、しつけが難しく感じられるかもしれません。
2. 将来の不安が残る選択になることがある
親犬や育成環境に関する情報が不足しているため、子犬の将来の健康や性格について予測が難しいです。購入後に遺伝疾患や性格上の問題が判明すると、飼い主の心配や経済的負担が増えることがあります。「この子で大丈夫だろうか?」という不安を感じながらのお迎えになるリスクがあります。
3. 孤立感や不安を抱えやすい
ペットショップでは、購入後にしつけや健康管理について相談できるサポートがほとんどありません。初めてワンちゃんを飼う場合、しつけや健康管理の問題が起きたときに孤立感を感じたり、解決策がわからず不安になる可能性があります。サポートの不足が、飼い主としての自信を失う原因になることもあります。
どっちがいいか悩んだら
ワンちゃんを家族に迎える際、子犬の健康や安心感、情報の透明性を重視するなら、ブリーダーからのお迎えがおすすめです。ブリーダーなら、親犬の健康状態や育成環境を確認できるため、将来的な健康リスクや性格の不安を減らせます。お迎え後のしつけや健康管理についてサポートが受けられることも、安心できるポイントです。
ただし、優良なブリーダーを見極めるのは簡単ではありません。インターネット上の情報だけでは判断が難しく、実際に見学したり、直接話を聞く手間や時間がかかることもあります。
選択に迷ったときは、以下のポイントを基準にサイトやサービスの利用も検討してみましょう。
1.ブリーダーを厳選しているサイトを活用する
ブリーダー紹介サイトを選ぶ際は、選定基準が公開されているか確認しましょう。基準が高く、現地審査までしっかり行っているサイトであれば、信頼性が高まります。
2.無料相談サービスを利用する
どのブリーダーが良いのか迷ったときは、専門家による無料相談サービスを活用するのがおすすめです。自分に合ったワンちゃんやブリーダーを提案してもらうことで、疑問や不安を解消できます。
「BreederFamilies」では、独自の厳しい基準でワンちゃんを大切に育てるブリーダーのみを紹介しています。現地審査を実施し、ブリーダーと直接話しているため、安心して子犬を迎えることができます。また、LINEでの無料相談もあるため、選択に迷ったときに気軽に専門家に相談できるのも心強いポイントです。
まとめ
ワンちゃんを迎える際、健康や安心感、情報の透明性を考えると、ブリーダーからのお迎えがおすすめです。ブリーダーなら親犬や育成環境に関する情報が得られ、子犬が健康で社会性を持って育つ可能性が高くなります。また、お迎え後のサポートが受けられる点も大きな安心です。
ただし、優良なブリーダーを選ぶのは簡単ではありません。そんなときは、選定基準が明確で、現地審査を行っているブリーダー紹介サイトや、無料相談サービスを活用しましょう。「BreederFamilies」では、厳選されたブリーダーを紹介し、LINEでの無料相談も提供しているため、安心してワンちゃんを迎えられるサポートが受けられます。
大切な家族を迎えるために、しっかりとした情報とサポートを基に、素敵なワンちゃんとの出会いを見つけましょう。