子犬を迎える前に知っておきたい!安心できるブリーダーが行う健康診断とは?

健康診断

ワンちゃんを迎える際、健康状態がしっかり確認されていることは、飼い主にとって大きな安心材料です。

信頼できるブリーダーは、すべての子犬に基本的な検査を行ったうえで、必要に応じて犬種ごとの特有のリスクを考慮した追加の健康診断を実施します。これにより、子犬が健やかに新しい生活をスタートできるよう、細やかな配慮がされています。

本記事では、健康診断の目的や種類、そしてブリーダーが行う具体的な検査内容について詳しく解説します。安心してワンちゃんを迎えられるよう、ぜひ参考にしてください!

 

ワンちゃんの健康診断とは?

健康チェック

ワンちゃんの健康診断は、現在の健康状態を確認し、病気の早期発見や予防を目的とした重要なプロセスです。

新しい家族として子犬を迎える際には、その子が健康であるかどうかを確認するために、ブリーダーが適切な健康診断を行っているかどうかを確認することが大切です。特に子犬の場合、まだ免疫力が発達していないため、健康診断を通じて潜在的なリスクを早期に発見できると、迎え入れた後の生活をより安心してスタートできます。

なお、成犬に関しては、1年に1回以上の健康診断が義務付けられており、定期的な診断を受けることで健康的な生活を維持することができます。さらに、繁殖犬においては繁殖が適しているかどうかを判断する診断が必要です。このような取り組みは、ワンちゃんの福祉を第一に考えるブリーダーによって実践されています。

 

健康診断の目的

予防・早期発見

子犬を迎える飼い主にとって、子犬の健康状態がしっかり確認されていることは、大きな安心材料になります。健康診断を行うブリーダーは、子犬の健やかな成長を第一に考え、新しい生活をスムーズに始められるようサポートしています。

1. 病気の予防

健康診断は、病気が発症する前にリスクを軽減するための大切な手段です。ブリーダーが健康診断を行うことで、子犬が将来健康でいられる基盤を作ります。

  • 口腔内の健康管理:噛み合わせや歯並びを確認することで、成長段階での歯周病や食事のトラブルを予防します。健康な歯は子犬が快適に食事を楽しむために不可欠です。
  • 肥満や生活習慣病の予防:体重測定や触診を通じて、子犬が適切な体重で成長しているかを確認します。早い段階で健康的な生活習慣をサポートすることが、将来の病気予防に繋がります。
  • 関節や筋肉への負担軽減:成長期の子犬は骨や筋肉がまだ発達段階にあります。適切な運動量や生活環境を提案することで、膝や関節への負担を軽減し、長期的な健康を守ります。 

2. 早期発見

見た目では分からない問題を早期に発見することは、子犬が健康に成長するための鍵です。ブリーダーが健康診断を通じて早期発見に努めることで、飼い主が子犬の状態を詳しく知ることができます。

  • 先天性疾患の確認:膝蓋骨脱臼(パテラ)、股関節形成不全、水頭症など、犬種特有のリスクを触診やレントゲンで確認します。早期に発見すれば、生活の質を維持しやすくなります。
  • 内臓の異常発見:血液検査や尿検査を通じて、腎臓や肝臓の初期異常を発見します。こうしたチェックにより、適切な治療や食事管理を早期に始めることができます。
  • 骨格や関節のチェック:子犬の成長段階では、骨や関節の問題が進行しやすいです。ブリーダーが早期に異常を発見することで、必要な対応を提案できます。 

3. 飼い主への安心感とサポートの提供

ブリーダーが健康診断を行う理由は、子犬の健康を守るだけでなく、飼い主に安心感を提供することにもあります。健康診断を行い、その結果を共有することで、飼い主は自信を持って子犬を迎えることができます。

  • 健康診断書の共有:健康診断結果を具体的に伝えることで、子犬の状態を明確に把握できます。これにより、「どんな準備が必要か」を具体的に考えやすくなります。
  • 信頼できるブリーダーの証明:健康診断を実施することは、ブリーダーが子犬の健康に真剣に向き合っている証拠です。飼い主との信頼関係を築く重要なステップとなります。 

健康診断が行われない場合のリスク

ブリーダーが健康診断を行わない場合、以下のようなリスクが考えられます:

  • 隠れた病気の発見が遅れる:見た目では分からない内臓や骨格の問題が、引き渡し後に判明する可能性があります。
  • 飼い主の不安:健康診断が行われていないことで、飼い主が不安を感じ、新生活のスタートに影響を与える場合があります。

 

健康診断の種類

身体検査

ワンちゃんの健康診断には、さまざまな種類があり、それぞれの検査が異なる目的を果たします。健康診断はワンちゃんのライフステージや健康状態に合わせてカスタマイズされるべきであり、ブリーダーが子犬を引き渡す前や、新しい飼い主が定期的に行うことが推奨されます。以下は、主な健康診断の種類とその役割について詳しく説明します。

1.身体検査

身体検査は健康診断の基礎であり、すべてのワンちゃんに必ず行われるべき重要な検査です。視診、触診、聴診、体温測定、体重測定が主な項目です。以下の項目が含まれます。

  • 視診:ワンちゃんの外観(目、耳、口、皮膚、被毛など)を観察し、異常がないかを確認します。たとえば、目が充血している、耳が臭う、皮膚に赤みや脱毛があるといった問題を発見できます。
  • 触診:ワンちゃんの体を手で触れて異常を確認します。リンパ節の腫れ、腹部のしこり、関節の痛みなどを早期に見つけることができます。
  • 聴診:聴診器を使用して心臓や肺の音を確認します。不整脈や肺の異常音など、内臓の健康状態を把握します。
  • 体温測定:正常な体温は37.5~39℃程度です。体温の変化は感染症や炎症などの兆候となるため、定期的な測定が重要です。
  • 体重測定:成長中の子犬では体重増加の具合が健康の指標となります。成犬やシニア犬では、肥満や体重減少が病気のサインとなることがあります。

2.糞便検査

糞便検査はワンちゃんの腸内環境や寄生虫感染の有無を確認するための検査です。

  • 寄生虫の検出:回虫、鉤虫、鞭虫、コクシジウムなどの寄生虫がいないかを調べます。これらの寄生虫は特に子犬に多く見られ、適切に駆除しないと成長に影響を与える可能性があります。
  • 血便や粘液の確認:腸の炎症や出血の兆候がある場合、早期に発見することができます。
  • 腸内環境のチェック:消化不良や腸内のバランス異常を確認することで、適切な食事管理につなげることができます。

3.尿検査

尿検査は腎臓や膀胱、尿路の状態を確認する検査で、特定の症状がある場合や、シニア犬、特定の犬種において実施されます。

  • 尿比重:腎臓の機能が正常かどうかを判断するための指標です。
  • 糖やタンパクの検出:糖尿病や腎臓病の可能性を確認します。
  • 結石の有無:尿路結石が発生している場合、早期に発見することができます。

4.血液検査

血液検査は全身的な健康状態を把握するために行われ、特定の異常が疑われる場合や、繁殖犬、シニア犬に対して実施されます。

  • 赤血球・白血球の数値:貧血や炎症、感染症の兆候を確認します。
  • 肝臓や腎臓の機能:肝酵素や腎臓の指標を測定することで、これらの臓器の健康状態を把握します。
  • 電解質バランス:体内の水分やミネラルのバランスを確認します。
  • ホルモン検査:特定の症状がある場合には、甲状腺や副腎のホルモンレベルを測定します。

5.レントゲン検査

レントゲン検査は、見た目では分からない骨や内臓の状態を確認するために行われ、犬種特有のリスクがある場合や症状が現れている場合に推奨されます。

  • 骨や関節の異常:膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、椎間板ヘルニアなど、骨や関節の問題を発見します。
  • 腫瘍の確認:内臓や骨に腫瘍がある場合、その位置や大きさを特定します。
  • 結石の有無:腎臓や膀胱に結石が存在するかどうかを確認します。 

6.特殊検査(必要に応じて)

特定の症状や犬種特有のリスクがある場合、追加の検査が行われることがあります。

  • 超音波検査:水頭症や腫瘍、内臓の異常を確認するために使用されます。
  • 心エコー検査:心臓の構造や動きを詳しく調べる検査で、心疾患の早期発見に役立ちます

 

犬種ごとによく行われる検査

レントゲン

信頼できるブリーダーは、子犬の健康を守るため、まず基本的な身体検査や便検査を必ず実施します。そのうえで、犬種特有のリスクを考慮し、適切な検査を追加で行っています。こうした取り組みは、子犬が健やかに新しい生活をスタートできるよう配慮されたものです。

以下に、犬種ごとによく行われる代表的な検査を挙げます。

チワワ

  • 水頭症の検査:超音波検査で脳内の異常を早期に確認。
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)の確認:触診で膝関節の異常をチェック。

トイプードル

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)の確認:小型犬で多い関節の異常を触診で確認。 

ゴールデンレトリバー

  • 股関節形成不全の検査:レントゲンで股関節の状態を確認し、将来の運動機能をチェック。 

ダックスフンド

  • 椎間板ヘルニアの検査:レントゲンで脊椎の状態を確認し、背骨の健康を守る準備。 

パグ

  • 鼻腔狭窄の確認:短頭種特有の呼吸器の異常をチェック。
  • 目の健康チェック:角膜や結膜に炎症がないかを確認。

 

まとめ

ワンちゃんの健康診断は、病気の予防や早期発見、そして飼い主に安心感を提供するために重要なプロセスです。ブリーダーが適切な検査を実施することで、子犬が健康な体で新しい生活をスタートする準備が整います。BreederFamiliesでは、健康診断を徹底し、犬種特有のリスクに配慮したブリーダーのみを厳選してご紹介しています。これから子犬を迎える皆さんが、安心して新しい家族を迎えられるよう、ぜひ健康診断の重要性を確認してください。

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