優良ブリーダーの見分け方⑤_見た目以上に健康重視

服着たワンちゃん

ワンちゃんを家族に迎える際、外見よりも健康を優先した選び方が大切です。中には「小さくて可愛い」「珍しい色」など、外見的な特徴を重視している営利優先ブリーダーもいますが、そうした選択は健康面でのリスクを見逃しがちです。

一方、ワンちゃんを家族のように大切にする優良ブリーダーは、見た目だけでなく長期的な健康を重視した繁殖と育成を行っています。

本記事では、見た目を優先するブリーダーに見られるリスクと、健康を第一に考える優良ブリーダーの特長について詳しく解説します。

見た目重視ブリーダーの特徴とそのリスク

1.小さいことやレアカラーをアピールする

アピール

営利優先ブリーダーは、飼い主が小型や珍しい毛色に魅力を感じる心理を利用して、「小ささ」や「レアカラー」を強調する傾向にあります。しかし、特に小さなサイズや珍しい色のワンちゃんは、遺伝的な健康リスクを抱える可能性が高いです。極端に小さいワンちゃんは、骨がもろくなりやすく、関節や内臓にも負担がかかりやすいことが知られています。また、レアカラーを持つワンちゃんは、皮膚病や視力障害など特定の健康問題が出るリスクもあります。

このような外見を追求することで、ワンちゃんが生活する上で慢性的な疾患や障害を持つことが増え、飼い主にとっても思わぬ医療費や介護の負担が生じることになります。ワンちゃんの健康や飼い主の生活の質を考えると、外見だけで選ぶことが危険であることが理解できるでしょう。

2.必要な食事を与えない

食事がない

小さく見せるために、成長期に必要な食事を制限するブリーダーもいます。成長期のワンちゃんには十分なタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルが必要ですが、これらの栄養が不足すると、骨の発達が遅れたり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなる恐れがあります。最悪の場合、飼い主に対しても「ワンちゃんが小さく保たれるように、食事を減らすように」と指示を出すブリーダーもおり、健康被害が広がる危険性が高いです。

成長期に十分な栄養を取らせないことで、骨密度の低下、貧血、筋力の発達不足など、将来的な健康問題が引き起こされます。これにより、飼い主が長期間にわたりワンちゃんの医療ケアやリハビリをサポートすることが必要となるケースも少なくありません。

3.繁殖にリスクの高い小さい母犬を選ぶ

営利優先ブリーダーは、小柄なワンちゃんを求める消費者のニーズに応えるため、あえて出産に不向きな小さな母犬を選ぶことがあります。しかし、体が小さすぎる母犬は、出産時に非常に大きなリスクを抱えます。これにより、母犬が繁殖以降に健康を崩すケースが多く、寿命も短くなりがちです。

また、こうした無理な繁殖は、産まれてくる子犬の健康にも影響を与えやすく、遺伝的な病気や体力の乏しさを引き継ぐリスクが増加します。子犬の健康や母犬の負担を無視した営利優先の繁殖は、倫理的にも問題があり、ワンちゃんの福祉を損なう行為です。

優良ブリーダーは健康を重視!

1.小さい子犬やレアカラーの子犬の販売は慎重に判断する

判断

ワンちゃんを家族のように大切にするブリーダーは、見た目以上に健康を重視します。万が一、小さいサイズやレアカラーのワンちゃんが生まれた場合でも、健康状態を綿密に確認し、リスクが高いと判断すれば販売を見送り、ブリーダーが最後まで面倒を見ることもあります。このような判断ができるのは、経験と知識を持つブリーダーが、長期的な健康を見据えた繁殖を行っているからです。

2.販売する場合でもそのリスクを飼い主にしっかり説明する

優良ブリーダーは、健康に懸念があるワンちゃんを販売する際には、飼い主にリスクとその対策を誠実に伝えます。たとえば、遺伝的な疾患リスクや、特定のレアカラーに伴う皮膚や視力の問題など、具体的な説明を行い、飼い主が適切なケアを続けられるようサポートします。このように透明性を保つことで、飼い主が不安なくワンちゃんを迎えることができるのです。

3.子犬の栄養のためにしっかりご飯をあげる

ワンちゃんご飯

健康を最優先に考えるブリーダーは、子犬が成長するために必要な栄養をしっかりと与えます。特に、免疫システムが発達する生後数ヶ月は、良質なフードをバランスよく提供し、健康な体作りをサポートします。成長期に欠かせない栄養素としては、タンパク質やカルシウム等が挙げられ、これらが骨格や筋肉、神経の発達に重要な役割を果たします。

また、栄養が行き届いた環境で育ったワンちゃんは、病気になりにくく、成犬になっても健やかな状態を維持しやすいです。ブリーダーによる適切な栄養管理が、ワンちゃんの健康寿命を延ばすうえで欠かせない要素です。

4.繁殖には小さすぎない出産に向いている健康な母犬を選定する

ワンちゃんを家族のように大切にするブリーダーは、出産リスクを最小限にするため、体格が適切で健康な母犬を選びます。出産に適した体格の母犬を選ぶことで、母犬への負担を減らし、安全な出産が可能になります。また、健康な母犬から生まれた子犬も、遺伝的な病気が少なく、健やかに育ちやすい傾向にあります。

ブリーダーが母犬の健康を考慮して繁殖を行うことで、ワンちゃんたちの福祉が守られ、長期的に見ても健康で幸せな生活が続けられるようになります。このような配慮が、ワンちゃんを家族に迎え入れたい飼い主にとっても安心の証です。

まとめ

ワンちゃんを家族として迎える上で、外見よりも健康を重視した選択が、長く安心して共に暮らすための鍵となります。ワンちゃんを家族のように大切にする優良ブリーダーは、ただ「可愛らしい」や「珍しい」外見に囚われることなく、ワンちゃんが長く健やかに過ごせるよう、細やかな配慮を持って繁殖や育成を行っています。具体的には、ワンちゃんに十分な栄養を与え、健やかな成長をサポートするだけでなく、体の負担が少ない母犬を慎重に選び、健康な子犬を産むことに心を砕いています。

BreederFamiliesでは、このような健康第一の視点を持つブリーダーのみを厳選し、紹介しています。よって、、初めてワンちゃんを迎える方でも安心してパートナーを選ぶことができます。

愛情をもって育てられ、しっかりと健康管理がなされたワンちゃんと出会える環境を提供することで、家族に迎え入れたワンちゃんが幸せで健康な生活を送れるようサポートしています。

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