ブリーダー評価基準
著者:𠮷村貴幸
公開日:2024/11/22/更新日:2024/11/22
優良ブリーダーの見分け方⑯_飼い主サポートが充実
新しいワンちゃんをお迎えする際には、不安や戸惑いがつきものです。特に、お迎え直後の期間は飼い主さんとワンちゃん双方にとって慣れないことも多く、適切なサポートが不可欠です。
しかし、すべてのブリーダーが同じ水準のサポートを提供するわけではなく、ブリーダーごとに大きな差があります。よって、信頼できるブリーダーを選ぶためには、飼い主サポートの充実度も重要なポイントです。
本記事では、ワンちゃんを家族のように大切にする優良ブリーダーがどのように飼い主サポートを行っているのか、また営利優先ブリーダーと比較した際の違いについても詳しく説明します。
飼い主サポートの重要性
1.お迎え直後が一番不安
ワンちゃんを家族に迎える決意はとても素晴らしいことですが、実際にお迎えした後は新しい生活に適応するまで不安や心配がつきものです。
ワンちゃんも新しい環境に戸惑い、食事やトイレ、夜鳴きなど、飼い主さんが初めて直面することも多いです。このとき、しっかりとしたサポートがあることで、安心して新しい生活をスタートできるようになります。
2.お迎え前の準備とアドバイスの重要性
お迎え前に準備すべきことを詳しく説明してもらえることは、スムーズなお迎えのための重要なステップです。ワンちゃんの健康管理や生活習慣、しつけのポイントなど、事前に知っておくことで心の準備ができ、落ち着いて迎えることができます。
信頼できるブリーダーは、お迎えまでに必要な準備について丁寧に指導し、飼い主さんの不安を少しでも和らげようと努めます。
3.お迎え後も相談できる相手がいる心強さ
生活が始まった後にも、気軽に相談できる存在がいると安心感が全く異なります。たとえば、健康状態や食事のこと、しつけの悩み、ワンちゃんが抱える独特の行動について、困ったときにすぐにアドバイスをもらえることが、飼い主さんの心の支えとなります。
こうした飼い主サポートは、ワンちゃんと飼い主さんが安心して長く過ごせるようになる重要な要素です。
優良ブリーダーの想い
自分の家族のように考える
ワンちゃんを家族のように大切にする優良ブリーダーは、子犬をただ販売する存在ではなく、自分の家族の一員を託すという考えでワンちゃんを譲渡しています。このようなブリーダーにとって、ワンちゃんが新しい家族で幸せな生活を送れるかどうかは非常に重要です。
子犬の幸せを願い、責任を持ってサポート
優良ブリーダーは、譲渡後も飼い主さんが安心してワンちゃんと暮らせるよう、責任を持ってお迎え前後のサポートに力を入れています。
子犬が幸せに暮らせるような環境を提供し、飼い主さんがどのように接するべきかについてもきちんと指導し、必要に応じていつでも相談に応じてくれる存在です。
優良ブリーダーの飼い主サポート
1. お迎え前の対応
- 詳細な説明と検討のための時間提供:飼い主さんがじっくりとワンちゃんの特徴や性格、生活環境の適合性を確認できるように時間を提供します。ワンちゃんの特性や日常的なケアの仕方など、具体的な説明を通じて飼い主さんが十分な理解を得られるよう努めています。
- 生活に役立つアドバイスの提供:お迎えが決まった後は、ワンちゃんとの生活が円滑にスタートできるように、健康管理のポイントやしつけ方法について細かくアドバイスを行います。食事の与え方や排泄トレーニング、環境に慣れさせる方法など、飼い主さんが安心してケアできるようサポートしています。
- 相性が合わない場合の断りの姿勢:お迎え後のトラブルを防ぐため、ワンちゃんと飼い主さんの相性を見極め、合わない場合は譲渡をお断りする勇気も持っています。これも、ワンちゃんと飼い主さんが共に幸せに暮らすための配慮の一つです。
2. お迎え時の対応
- ワンちゃんの安心のためのアイテム提供:ワンちゃんが新しい環境でリラックスできるよう、使い慣れたおもちゃや母犬の匂いのする毛布、普段の食事などを提供してくれるブリーダーもいます。これにより、ワンちゃんが安心して新しい環境に馴染むための助けとなります。
- 万全の準備が整うまでのお迎え待機:飼い主さんが適切な環境を整えるまで、譲渡を待ってもらうこともあります。ブリーダーは、ワンちゃんの幸せを第一に考えて、無理のないタイミングでのお迎えを提案します。
3. お迎え後の対応
- LINE等による相談サポート(常識的な範囲で):生活をスタートしてからの不安や疑問に、LINEなどで気軽に相談できる体制を整えています。何か問題が発生した際にも迅速に対応し、飼い主さんが安心して育てられるように心がけています。
- オフ会や里帰りイベント:同じブリーダーから迎えたワンちゃん同士の交流や、ブリーダー宅への里帰りを実施しているケースもあり、飼い主さん同士のつながりや、ブリーダーとの関係を大切にしています。これにより、安心して相談できる環境を長期的に提供しています。
営利優先ブリーダーの対応
1. お迎え前の説明が最低限で、時には情報を意図的に隠す
営利優先ブリーダーは、必要最低限の情報しか提供せず、ワンちゃんの健康状態や生活習慣に関する詳細な情報を飼い主さんに説明しないことが多く見受けられます。
場合によっては、ワンちゃんの健康に関わる重要な情報や、過去に受けたワクチン接種や病歴などを隠すケースもあるため、飼い主さんが知らぬ間に問題を抱えたワンちゃんを迎えてしまうリスクが生じます。
また、ワンちゃんの性格や社会性についての説明が不十分なため、実際に飼い始めてから予期しない行動やストレス反応に対処しなければならないこともあります。
2. 飼い主とのコミュニケーションが疎かで質問への回答も消極的
営利優先ブリーダーは、飼い主さんが抱く疑問や不安に対して真摯に答える姿勢を持たず、コミュニケーションが疎かになりがちです。お迎え前の質問に対しても、答えが曖昧だったり、必要な情報を隠したりすることがあり、信頼関係を築く意識が低いと感じられることが多いです。
このような対応は、飼い主さんがワンちゃんを迎える準備が不十分になる原因となり、結果としてワンちゃんが新しい環境でストレスを抱える要因にもなりかねません。
3. お迎え後の連絡・サポートを基本的に断る
営利優先ブリーダーは、ワンちゃんを譲渡した後のサポートに積極的でないことが一般的です。飼い主さんからの相談や質問があっても連絡を避け、健康や行動に関する問題が発生した場合に適切なアドバイスが得られません。
さらに、問題が起きた場合には「ワンちゃんの性格に問題がある」「飼い主さんの育て方が悪い」などと責任を押し付けることもあります。
まとめ
ワンちゃんを迎える際、信頼できる優良ブリーダーのサポートがあれば、飼い主さんもワンちゃんも安心して新しい生活をスタートできます。
ワンちゃんを家族のように大切にする優良ブリーダーは、飼い主さんの疑問に丁寧に対応し、生活に必要な準備やケア方法を提供してくれます。また、お迎え後も気軽に相談できる存在として寄り添い、長期的にサポートしてくれるのです。
一方で、営利優先ブリーダーは、サポートが不十分で必要な情報を隠したり、飼い主さんへの責任転嫁が見られるため注意が必要です。
BreederFamiliesでは、ワンちゃんを家族のように大切にする優良ブリーダーを厳選し、この記事で紹介したような飼い主サポートも重要な評価基準として取り入れています。