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優良ブリーダーの見分け方⑭_運動をしっかり

ワンちゃんにとって、運動は単なるエネルギー発散の手段ではなく、健康と幸福に密接に関わる重要な要素です。特に成長期の子犬や成犬にとって、適切な運動量を確保することは身体と心の健康を支えるために欠かせません。

優良ブリーダーは、ワンちゃんが健やかに育つために運動環境を整え、日常的な運動を大切にしています。一方、営利優先ブリーダーは運動を軽視しがちで、ケージや暗い部屋に閉じ込めたりするなど、ワンちゃんにとって不健康な環境を与えることがあります。

本記事では、ワンちゃんが健康的な生活を送るための運動の重要性や、優良ブリーダーの運動へのこだわり、さらに運動を軽視する営利優先ブリーダーの問題点について詳しく解説します。

運動が必要な理由

ワンちゃんにとって運動は、健康な体と心を育むために欠かせないものです。適切な運動は、体重の管理や筋肉、関節の強化に役立つだけでなく、心理的な安定にもつながります。特に成長期のワンちゃんには、十分な運動量を確保することが将来の健康を支える重要な鍵となります。

ここでは、ワンちゃんに運動がなぜ必要なのか、身体的・心理的健康の両面から詳しく解説します。

1.身体的健康のため

ワンちゃんにとっての運動は、肥満の予防や筋肉・関節の健康を保つために必要不可欠です。運動不足は肥満を招き、関節への負担を増大させ、将来的に関節炎や筋力低下のリスクを高めます。

さらに、運動によって消化が促進され、血液循環が良くなることで、体全体の免疫力が向上し、病気に強い体を保ちやすくなります。成長期の子犬には特に重要で、適切な運動を行うことで、健康な骨や筋肉がしっかりと形成されるのです。

2.心理的健康のため

運動はワンちゃんの心理的健康にも深く関わっています。日常的な運動は気分転換やストレスの解消につながり、エネルギーを適切に発散させることで、無駄吠えや破壊行動などの問題行動を予防する効果もあります。

また、運動によってリラックスした状態を維持しやすくなり、安定した生活を送るために重要です。ワンちゃんが安心して過ごせる環境を作るためにも、適切な運動は欠かせない要素です。

優良ブリーダーの運動へのこだわり

優良ブリーダーは、ワンちゃんが健やかに成長し、幸せな生活を送れるよう、運動環境に特別な配慮をしています。

ケージ内だけで過ごすことなく、室内や屋外で適切に体を動かせる環境を整え、日光浴も兼ねた運動の機会を確保し、犬種ごとに異なる運動ニーズに対応しています。このような工夫により、ワンちゃんは健康的な体と安定した心を維持できるのです。

ここでは、優良ブリーダーがどのように運動へのこだわりを持ち、ワンちゃんに適した環境を提供しているのかを詳しく解説します。

1. 室内で運動できる環境を用意

優良ブリーダーは、ワンちゃんが普段からケージ内で過ごす時間を最小限に抑え、室内でも自由に動けるスペースを確保しています。ケージに閉じ込められていると、ワンちゃんはストレスが溜まりやすく、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

リビングルームなどの広いスペースでワンちゃんが自由に探索し、走り回ることができる環境を提供し、ワンちゃんがストレスを発散できるよう配慮しています。

また、小型犬であっても子犬の時期から適度な運動を行うことで、筋肉や骨がしっかりと発達し、成犬になった際の健康状態がより良く保たれます。例えば、体が小さいチワワやポメラニアンでも、適切に運動ができる環境が整っていると、筋肉の付き方や骨格がしっかりと成長し、病気にかかりにくい体づくりができます。

さらに、ケージ以外の空間で過ごす時間を確保することは、ワンちゃんがリラックスできる環境を提供し、ストレス軽減や心理的な安定にもつながります。

2.日光浴を取り入れた運動

ワンちゃんにとって日光浴は、体と心の健康を維持するために非常に重要です。日光に含まれる紫外線は、体内でビタミンDの生成を促し、骨の健康を支えるために欠かせません。また、日光を浴びることで体内のリズムが整い、心の安定にも寄与します。

優良ブリーダーは、ワンちゃんが日光浴をしながら運動できるよう、庭やデッキを活用したり、散歩の機会を積極的に提供したりしています。

特に子犬の場合、ワクチン接種が完了するまでは屋外での散歩が難しいため、優良ブリーダーは室内でも日光を浴びることができる工夫をしています。例えば、抱っこして外に出て日光を感じさせたり、窓辺に設置した日光浴スペースで短時間の日光を浴びさせたりと、健康を考えた配慮がされています。

こうした小さな工夫がワンちゃんの健康に大きく寄与し、成長期の健康を支える基盤となります。

3.犬種に合わせて運動時間の確保

優良ブリーダーは、犬種ごとに異なる運動ニーズを理解し、ワンちゃんに適切な運動時間を確保しています。運動量が多く必要な犬種と少ない犬種では、1日に必要な運動量が大きく異なります。

例えば、ゴールデン・レトリバーやボーダー・コリーなどの活発な犬種は、毎日2〜3時間以上の運動が理想的とされていますが、チワワやシーズーのような小型犬ではそれほどの運動量を必要としません。もちろん、運動量が少ない犬種であっても、適度な運動を取り入れることは健康維持のために重要です。

運動量が多い犬種の例

  • ゴールデン・レトリバー:高いエネルギーと体力を持ち、長時間の散歩や走り回る運動が必要
  • ラブラドール・レトリバー:日々の運動で精神的にも落ち着くため、活発な生活を楽しめるように
  • ウェルシュ・コーギー・ペンブローク:運動量が多く、短足でもエネルギッシュに走り回ることを好む
  • ボーダー・コリー:非常に知的で運動好きな犬種のため、日々のトレーニングや運動が必須
  • シェットランド・シープドッグ:牧羊犬としての運動量が求められ、遊びや散歩を豊富に取り入れると良い

運動量が少なめな犬種の例

  • チワワ:小柄であまり広い空間は必要ないが、適度な運動が健康維持に役立つ
  • マルチーズ:穏やかで運動量が少なくても満足するが、軽い散歩が好ましい
  • ポメラニアン:毛量が多く小型だが、遊びを取り入れた運動が楽しめる犬種
  • シーズー:運動量は少ないが、毎日の散歩が心と体の健康に役立つ 

営利優先ブリーダーの運動環境

営利優先ブリーダーによる運動環境は、ワンちゃんにとって健康と幸福を大きく損なう要因となります。ケージに閉じ込めて自由な運動をさせない、日の当たらない暗い部屋に閉じ込める、さらには犬種ごとの運動ニーズを無視して最低限の管理を行うなど、こうした環境ではワンちゃんが身体的にも心理的にも深刻な影響を受けてしまいます。

ここでは、営利優先ブリーダーがどのように運動を軽視し、ワンちゃんに不健全な生活を強いているのか、具体的な問題点を解説します。

1. ケージに閉じ込めて運動させない

営利優先ブリーダーはワンちゃんをケージに閉じ込め、自由に動ける時間やスペースを確保せずに管理することが多くあります。

これは、ブリーダー側の手間を省くためや、コスト削減を優先する姿勢が原因です。このような環境においては、ワンちゃんが健康を維持するための適切な運動が不足し、肥満や関節の問題、筋肉の発達不良が発生しやすくなります。

心理的にも不安やストレスがたまり、情緒面での安定が欠如した状態になりやすいです。

2. 日の当たらない暗い部屋に閉じ込めている

日光を浴びることはワンちゃんの骨や心の健康にとって不可欠ですが、営利優先ブリーダーは日光が入らない暗い部屋にワンちゃんを閉じ込めていることがあります。このような環境で生活するワンちゃんは、ビタミンD不足による骨の発育不良や免疫力の低下が懸念されるだけでなく、日光を感じられないことによるストレスが溜まりやすくなります。

暗く閉ざされた環境では、ワンちゃんが心理的に不安を抱えやすく、正常な発育にも悪影響が生じる可能性が高まります。

3. 犬種ごとの運動量やニーズを無視する

営利優先ブリーダーは、犬種ごとに異なる運動の必要性やニーズを考慮せずに、画一的な管理を行うことが多く見られます。たとえば、ボーダー・コリーやラブラドール・レトリバーなどの運動量が多く必要な犬種を、他の犬種と同じように最低限の運動で済ませるケースです。

こうした不適切な運動管理は、ワンちゃんの体力や筋力の発達を妨げ、過剰なエネルギーを抱えたままストレスを感じさせる原因となります。その結果、問題行動が生じるリスクも高まり、ワンちゃんの生活の質が大幅に低下してしまいます。

まとめ

ワンちゃんの健康と幸福を支えるためには、適切な運動が不可欠です。優良ブリーダーは、ワンちゃんが健やかに成長できるように、室内外での運動環境や日光浴の機会を整え、犬種ごとの運動ニーズに合わせたケアを行っています。こうしたブリーダーのこだわりにより、ワンちゃんは身体的にも心理的にも安定した生活を送りやすくなります。

一方、営利優先ブリーダーは運動を軽視しがちで、ワンちゃんをケージや暗い部屋に閉じ込め、犬種ごとの運動量を無視した管理を行うことが多く、ワンちゃんの健康や幸福が損なわれるリスクが高まります。

BreederFamiliesでは、ワンちゃんを家族のように大切にする優良ブリーダーのみを厳選して紹介しており、運動環境に配慮したブリーダーを評価のポイントのひとつとしています。ワンちゃんが豊かで健康的な生活を送れるよう、ブリーダー選びの際は運動環境にも目を向けることが大切です。

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